自民党総裁選が8日に告示されたのを受け、安倍官房長官、谷垣財務相、麻生外相の3候補は9日夕、東京・秋葉原で初めて街頭演説し、1万人の聴衆を前にそれぞれの政策を訴えた。
3候補はこの日夕刻、上空をゆっくりと旋回するテレビ局のヘリ5機に見守られ、選挙カーから熱弁をふるった。大本命の安倍氏は、小泉改革の継続性をアピールし、一層の構造改革が必要との考えを訴えた。社会保険庁の改革と北朝鮮問題への取り組みについて声を張り上げた。
2番手として登場した谷垣氏は、「つけを先送りせず、社会保障を支え合う仕組みをつくらなければならない」と述べ、消費税引き上げについて説明した。また、教育問題では、弁護士時代に少年犯罪を手掛けた経験から、社会との絆(きずな)の重要性を強調した。
また、麻生氏は「オタクの皆さんこんにちは」と笑わせ、自身の趣味でもあるマンガなどサブカルチャーがいかにアジア地域の草の根交流に貢献しているかを説明、日本の底力を再評価するよう訴えた。麻生氏は8日のテレビ番組や9日午後の立会い演説会で、教育問題に言及。マザー・テレサが「愛情」の反意語は「無関心」としており、子供に関心を持つことが教育の基本だとの持論を展開した。
街頭演説を聞いていた40代の男性会社員は「消費税引き上げという暗い話よりも、安倍氏の美しい国の方が夢がある」と語った。一方、安倍氏の話を聞きにきたという建設コンサルタント(69才、男性)は、谷垣氏の演説に説得力があると話していた。
[東京 9日 ロイター]
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