千鳥が淵・国立戦没者墓苑:「第26回全戦没者追悼法要」しめやかに執行

2006年09月20日 09時50分
 【大紀元日本9月20日】千鳥が淵・国立戦没者墓苑で18日正午35分過ぎから、「第26回全戦没者追悼法要」が行われ、浄土宗本願寺派(総長:不二川公勝氏)による式次第の下、関東はもとより関西地方からも弔問客2000人余が駆けつけた。法要には、超党派の国会議員、駐日大使らも参列し、先の大戦で亡くなった犠牲者の御霊を追悼焼香した。

千鳥が淵戦没者墓苑は、戦没者の内、名前のわからない「無縁の遺骨」を納めて追悼し、非戦・平和を誓う場所として設けられた国立の墓苑。同所は、「宗教色がない」ことから各宗派が追悼に訪れ、靖国神社とは対比した存在になっている。浄土宗本願寺派は、1981年以降、毎年9月18日に「全戦没者追悼法要」を勤め、2006年で26回目を数える。

 冒頭の挨拶で、築地別院輪番・首都圏センター所長の松原功人氏は、本法要が、国籍、民族、思想、宗教に関係なく、過去の大戦でなくなった全ての人を追悼供養するものであると発言、再び悲惨な大戦を引き起こさぬよう不戦の誓いを新たにした。「仏法広まれ、世の中安穏であれ」と宗祖の願いを披露し、「現代人は今何をなすべきか」考える機縁にしてもらいたいと述べた。

 記念布教として講師の安部信幾(のぶき)氏は、「太子の精神(平和への道)」という演題で、飛鳥朝の聖徳太子が17条憲法で「和を以って貴としとなす」と国是を打ち出し、人間社会で最も貴いものは平和で、最も厭うべきは争いであると指摘してくれたことに言及し、「三宝」が調和の始まりであると説いた。
また、日本国憲法第九条を聖徳太子の「和の精神」につながるものであると述べ、暴力を用いずに話し合いを持って外国との問題を解決する方向性を強調した。更に、日本は唯一の被爆国として「劣化ウラン弾」のような兵器を保有すべきでないとの認識を示した。

 千代田女学園中学校・奥木彩乃さんが「いのち」、国府台女子学院高等部・中川美和子さんが「平成に伝えるひめゆりの感触」という作文を読み上げ、各国大使のメッセージが紹介された後、午後1時30分頃から諸僧多数が入堂焼香、弔問客とともに朗々と念仏をあげ、仏教賛歌を斉唱するなどして戦没者を弔った。 

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