亡くなった娘の墓から聞こえてきた叫び声。救出劇の結末は・・・

突然訪れた家族の死。でも埋葬翌日にそのおの中から叫び声が聞こえてきたとしたら、あなたはどうしますか?

このミステリアスな出来事は2015年8月、南米ホンジュラスで起きました。新婚で妊娠3か月だった16歳のネイシ・ペレスさんは夜中にトイレに行こうと起きたところ、突然意識を失って倒れてしまいました。近くで聞こえた銃声に気が動転して倒れたと言われています。口から泡を吹いて横たわる娘を見た両親は悪霊が取りついたと思い込み、聖職者を呼んで悪霊払いをしてもらいました。しかしネイシさんの意識は戻らず、遂には死亡の宣告が。

彼女はウェディングドレス姿で棺に納められ、コンクリート製の墓に埋葬されました。埋葬の翌日、彼女の墓を訪れた夫のルディ・ゴンザレスさんが異変に気付きます。「ネイシの墓の中から激しく物を叩く音と彼女の声が聞こえてきたんだ。彼女は助けを求めて叫んでいたんだよ。もう興奮して、何が何だかわからなかったんだ」とルディさんは振り返ります。

我を忘れた家族は大慌てで救出作業を始めました。大きなハンマーを使って死に物狂いでコンクリートの墓を叩き壊し、棺を開けました。中にいたネイシさんには意識はなく、一団は病院に駆け込みました。「彼女は生きていた」という家族の訴えに医師は可能な限りの検査を行いましたが、家族の願いむなしく、再び死亡が確認されました。

しかしネイシさんの指先にはあざが出来ており、棺に付いていたガラスの窓も割られていました。彼女がお墓の中で息を吹き返し棺から出ようともがいていた、と考えざるを得ないこの状況。ネイシさんの母は、死亡宣告を急ぎ過ぎた医師が誤った判断を下し、娘は生きたまま埋葬されたのだと信じています。

「丸1日お墓の中にいたのに、ネイシの肌の色は至って普通だったわ。それに、死臭も全くなかったの。ただ深い眠りについているように死後硬直もなく、体もまだ柔らかかった。娘が何十時間も死んでいたなんて全く信じられない状態だったのよ。」ネイシさんを取り戻せるという家族の喜びも束の間、2度目の死亡宣告を受けた彼女は「救出された」墓に再び埋葬されたのでした。

家族をいつ失うかなど誰にも分らず、当たり前の日々は実は特別なのかもしれません。毎日の忙しさに流されず、家族への愛・感謝を伝えるよう心掛けていきたいものです。

(大紀元日本ウェブ編集部)