印刷版   

ベネディクト16世の発言に抗議するスンニ派活動家ら=2006年9月17日、パキスタン・カラチで(RIZWAN TABASSUM/AFP/Getty Images)

イスラム社会の抗議に、ローマ法王が遺憾の意を表明

 【大紀元日本9月19日】ローマ法王ベネディクト16世が9月12日にドイツでの講演で、14世紀ビザンチン帝国皇帝の話を引用して、預言者モハメッドが世界にもたらしたのは「邪悪と残酷だけ」であると語った。法王は、この言葉を引用して、宗教と暴力行為の結託に反対すると表明したかったが、イスラム諸国からの強い非難を浴びる結果になった。この問題について、バチカン側は16日に釈明声明を発表した。また、法王は17日の礼拝で直接に「非常に遺憾である」と語った。

 ニューヨーク・タイムス紙は、法王の不適切な発言は今回が初めてではないと指摘。同紙の社説によると、2004年に、法王がバチカンの神学者である時に、イスラム国家である理由で、トルコのEU加盟に反対していた。まだ社説は、法王の言論は世の人々に注目されており、意図的であるかどうかにもかかわらず、他人を傷つける発言であれば、非常に残念かつ危険なことであると指摘し、法王の謝罪を求めた。

 法王の発言に対して、中東および南アジア地区で一連の抗議活動が起きた。パレスチナ人は、ヨルダン川西岸、ガザ地区で、銃や爆弾、火炎瓶などを使って5箇所のキリスト教会を襲撃した。

 一方、独首相のメルケル氏は、ローマ法王を非難する人々が、法王の演説の意味を誤解していると指摘し、「法王は、宗派間の対話を呼びかけており、宗教の名義を利用して暴力を振るってはならないことを表明している」と説明した。

 評論家の話によると、ベネディクト16世は、法王に就任する前に、長い間にレイガンスバーグ大学神学教授を務めていたので、メディアとの付き合う経験がほとんどなく、短時間でメディアへの対応に慣れていないことから度々失言する原因になっているという。

 今回の事件に対して善処できなければ、今年の初めの西側メディアがイスラムの預言者モハメッドの漫画を掲載したのと同様、イスラム社会で大規模な抗議の波を引き起こす可能性が高いと評論家たちは指摘している。

(06/09/19 08:48)



■関連文章
  • 伊警察、航空機爆破計画発覚後の警戒強化で40人拘束=内務省(06/08/12)
  • 国連安保理、レバノン決議で「2段階」案を協議(写真)(06/08/03)
  • イスラエル、レバノン南部への侵攻部隊を拡大へ=軍ラジオ(写真)(06/07/23)
  • バグダッドのシーア派地区で自動車爆弾が爆発、26人死亡(写真)(06/07/23)
  • 米国、国連事務総長によるイスラエルとヒズボラの停戦案に不満を表明(写真)(06/07/21)
  • 米政府:中共の送還要求拒否、新疆ウイグル族イスラム教徒捕虜釈放、アルバニアへ(写真)(06/05/08)
  • フセインら被告公判再開、大量虐殺は認めるが、罪を認めず(写真)(06/03/03)
  • アフガニスタン:タリバン兵士ら170人以上、投降儀式に参加(写真)(06/02/07)
  • 欧州各紙、イスラム預言者の風刺画掲載でテロ誘発か(写真)(06/02/04)
  • 聖地メッカ巡礼で将棋倒し、死者345人(写真)(06/01/13)
  • 豪州:人種間衝突が歯止め利かず(写真)(05/12/15)
  • シドニー・クラヌラ海岸の人種間抗争、負傷者続出(写真)(05/12/13)
  • ローマ法王庁枢機卿:バチカンと台湾、良好な関係を継続・発展(写真)(05/11/29)
  • ローマ教皇:世界青年の日、宗教和解に歴史的意義(写真)(05/08/24)
  • ローマ法王、「神の御名において」テロ停止を要請(05/07/11)