イスラム社会の抗議に、ローマ法王が遺憾の意を表明

2006年09月19日 08時48分
 【大紀元日本9月19日】ローマ法王ベネディクト16世が9月12日にドイツでの講演で、14世紀ビザンチン帝国皇帝の話を引用して、預言者モハメッドが世界にもたらしたのは「邪悪と残酷だけ」であると語った。法王は、この言葉を引用して、宗教と暴力行為の結託に反対すると表明したかったが、イスラム諸国からの強い非難を浴びる結果になった。この問題について、バチカン側は16日に釈明声明を発表した。また、法王は17日の礼拝で直接に「非常に遺憾である」と語った。

 ニューヨーク・タイムス紙は、法王の不適切な発言は今回が初めてではないと指摘。同紙の社説によると、2004年に、法王がバチカンの神学者である時に、イスラム国家である理由で、トルコのEU加盟に反対していた。まだ社説は、法王の言論は世の人々に注目されており、意図的であるかどうかにもかかわらず、他人を傷つける発言であれば、非常に残念かつ危険なことであると指摘し、法王の謝罪を求めた。

 法王の発言に対して、中東および南アジア地区で一連の抗議活動が起きた。パレスチナ人は、ヨルダン川西岸、ガザ地区で、銃や爆弾、火炎瓶などを使って5箇所のキリスト教会を襲撃した。

 一方、独首相のメルケル氏は、ローマ法王を非難する人々が、法王の演説の意味を誤解していると指摘し、「法王は、宗派間の対話を呼びかけており、宗教の名義を利用して暴力を振るってはならないことを表明している」と説明した。

 評論家の話によると、ベネディクト16世は、法王に就任する前に、長い間にレイガンスバーグ大学神学教授を務めていたので、メディアとの付き合う経験がほとんどなく、短時間でメディアへの対応に慣れていないことから度々失言する原因になっているという。

 今回の事件に対して善処できなければ、今年の初めの西側メディアがイスラムの預言者モハメッドの漫画を掲載したのと同様、イスラム社会で大規模な抗議の波を引き起こす可能性が高いと評論家たちは指摘している。

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