■大紀元日本 http://www.epochtimes.jp/jp/2006/09/html/d90899.html



中国経済がハードランディングする可能性排除できず=米FRB議長

 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は、中国経済が危機に陥る確率は低いものの、ハードランディングする可能性は排除できない、との認識を示した。

 米上院銀行住宅都市委員会のシェルビー委員長にあてた8月30日付の書簡で明らかになった。

 バーナンキ議長は、この書簡で「中国経済が予見可能な将来、危機に陥る確率は非常に低いと信じている。銀行セクターは、高水準でさらに増え続けているとみられる問題融資を抱えているが、中国政府には多大なリソースがあり、銀行システムを破たんさせることはなさそうだ」と指摘。

 ただその一方で「中国当局が現在の高い投資の伸びを弱めようとしている状況下でもあり、成長が急減速する形の『ハードランディング』が起こる可能性を完全に割り引いてはいない」とした。



 議長は、中国の高い投資の伸びは、一部産業に能力過剰をもたらしており、銀行の不良債権をさらに増やす可能性が大きい、と指摘するものの「広範囲にわたる過熱を示す材料は比較的少なく、インフレは、まだ非常に低水準だ」と評価した。

 すでに中国政府が投資支出のペースを抑え、輸出主導型の成長に依存する度合いを減らそうとする姿勢を示していることを挙げた。

 「中国はこれまでにいくつかの消費促進策を打ち出している。しかし、中国経済の不均衡是正に最も有効と多くのアナリストが指摘する人民元相場の大幅上昇は認めていない」としている。

 バーナンキ議長の書簡は、7月19日に上院銀行住宅都市委員会で行われた公聴会に関連してシェルビー委員長から提出された質問状に対する回答。

(ロイター1日=ワシントン)