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米中間選挙まで3週間、「10月サプライズ」はあるか

 11月7日の米中間選挙まで残すところ3週間。選挙戦が大詰めとなるこの時期、「10月サプライズ(October surprise)」と呼ばれる選挙戦を揺るがす劇的なニュースがすう勢を決めるワイルドカードになり得るという。

 今回の中間選挙では、野党・民主党が、議会の主導権を奪還しようと与党・共和党に大攻勢をかけている。投票が間近に迫る中で外交危機やテロリスト攻撃が起こったり、新たな政治スキャンダルが浮上すれば、選挙戦の争点が変わり、勝敗のカギとなる可能性がある。

 考えられる要因は多々ある。ブッシュ大統領は、北朝鮮の核実験、イランのウラン濃縮問題、イラクの内戦など、外交面でさまざまな脅威を抱えると同時に、国内では自身の母体である共和党で深刻化するスキャンダルに直面している。

 選挙調査会社ゾクビー・インターナショナルのジョン・ゾクビー氏は「選挙の力学を変え、世界がいかに不安定かと誰もが思い知らされるような10月サプライズが起こる可能性は高い」と述べている。


 米国の選挙戦をめぐる10月サプライズの歴史は長い。1980年の大統領選挙では、イランで人質になっていた米大使館員の救出作戦失敗が、ジミー・カーター大統領(当時)の再選を阻み、対抗馬のロナルド・レーガン氏に勝利をもたらした。ブッシュ大統領が再選を果たした2004年の大統領選挙の際は、その前にビンラディン容疑者のビデオが放映されている。

 ただこのような現象は、議会選挙では大統領選挙ほど多くない。各地で複数の議席が争われる議会選挙は、ある一つのイベントが注目されにくい。

 前回2002年の中間選挙では、投票まで約1週間という時に民主党上院議員のポール・ウェルストーン氏が飛行機事故で死亡し、ミネソタ州の選挙戦が混とんとした。結局、このときは、共和党のノーム・コールマン候補が、ウェルストーン氏の代わって急きょ出馬したウォルター・モンデール元副大統領を破って勝利している。

 今回の中間選挙で、民主党が議会の主導権を握るためには、全議席が改選となる下院で15議席、32議席が改選される上院では6議席それぞれ増やす必要がある。

 選挙戦も終盤に入り、インターネットなどでは、選挙のカギとなりそうなイベントが起こる可能性をめぐって、憶測が飛び交っている。政治家みずから決定打的な材料を持ち出すことはできないとはいえ、選挙などの戦略に関する専門家の多くが、ホワイトハウスが土壇場で民主党の勢いをそぐ試みに出ると予想している。 Continued...

[ワシントン=17日 ロイター]

 (06/10/18 22:24)  





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