中国臓器狩り:BBC、カナダ元政府高官の調査官キルガー氏に独占インタビュー

2006年10月15日 09時53分
 【大紀元日本10月15日】英国BBCテレビ放送局は、9月27日夜のニュース番組で駐北京BBC記者が、移植患者の家族を装い、天津市第一中心医院でおとり調査を実施する一部終始を放送し、臓器移植は中国で巨大産業化していると伝えた。それに続き、BBC中国語部のレーアン記者は10月9日、中国での臓器狩りに関する調査報告書を公表したカナダの元政府高官デービッド・キルガー氏をインタビューした。報道の概要は次のとおり。

 本年3月に中国当局から迫害を受けている法輪功学習者が生きたまま臓器が強制摘出され、移植用に売買されている事件が告発された。中国当局はこの告発を否認しているが、中国の臓器移植手術件数の圧倒的な多さからその疑惑は強まるばかりだ。

 カナダ人権弁護士デービッド・マタス氏とキルガー氏は7月6日、この告発に関する調査報告書を公表した。その中で、中国臓器移植に関する疑わしい事例を挙げ、法輪功関係者が提供した電話調査の記録などを精査し、この告発は事実であると結論付けている。

 キルガー:我々の調査結果は、(臓器狩りの)この行為は普遍に存在している。病院や監禁施設、場合によっては裁判所でも存在している。我々が確認した結果、ある裁判所に監禁されている法輪功の臓器を提供できる。これらの行為は2000年、あるいは2001年から始まった。ここ数年、ドナーを確認できる、言わば親族や、脳死患者、死刑囚からの臓器移植の数は、比較的に安定している。しかし、一方で、臓器移植の事例が異常に増加してきた。両者の数の差は41500件。この差は、これだけの人数が臓器摘出のために殺されたと意味であると我々はみている。中国や韓国、場合によってはカナダ、英国などの患者が、殺された人々の臓器、新しい腎臓、新しい心臓、新しい角膜などを移植受けている。

 記者:報告書では死刑囚の臓器に言及していますね。年間1千人あまりの人が処刑されていると指摘していますが、さらに多いとする人もいます。例えば、大紀元サイトのある報道では、中国では年間1万人を処刑していると伝えています。この数字をどうみていますか。

 キルガー:我々は中国当局が公表している1600人のこの数字はとても低いとみていますが、私は1万人には達していないと思います。ここ数年の死刑の執行人数には変動はないですが、1999年、2000年から臓器移植の数は急激に増加しましたので、この人数は説明がつきません。これらの臓器の供給源は、謎ですが、処刑された法輪功学習者であると思います。

 記者:臓器の供給源の問題ですが、ご存知の通り、中国の人口は莫大で、13億人に達しています。近年、中国社会にも大きな変化が現れ、失業のした産業労働者と農民が大勢います。私は、北京市や地方のアパートの壁に、臓器を売る小さな広告をよく見かけます。例えば、携帯電話の番号の下に、「売腎」(「腎臓を売る」との意味)の文字が書かれていたりします。このような現象を考慮し、算定しましたか。

 キルガー:腎臓移植の供給源は、自ら自分の腎臓を売る人であるかもしれません。しかし、それでは、肝臓移植の供給源を解釈できない。どんなに大金が稼げても、自分の肝臓や心臓を売る人はそれほどいないと確信する。我々の報告書には、ある女性の証言を取り上げています。外科医である彼女の夫は、法輪功学習者の角膜摘出を執刀し、ほかの臓器も他の医師らにより摘出され、最後に体は焼却処分していると証言したのです。だから、街頭に張り出されている臓器を売る小さな広告だけでは、これだけ膨大な数の臓器の供給源を説明できません。

 記者:その女性についてですが、彼女は自分の夫が、2年間に2千例の角膜の摘出を実行したと証言しています。この数字は信用できると認識しているのですか。

 キルガー:私は彼女と長い時間をかけて話しました。彼女によれば、夫は時には夜勤、時には昼間の勤務をしていました。私の試算では、彼が毎日2、3人の角膜の摘出に参加すれば、その数字は達成できるのです。彼女を信用できない理由をまったく見出せません。それに彼女が嘘をつく必要もない。我々に対し、彼女は、夫がこのような手術を2千例も執刀したことは、非常に不名誉なことであると話していました。彼は2年、あるいは2年半の間に、そのような多くの手術に参加し、数十万ドルの金を稼いだと話しています。

 記者:報告書では、西側国家が中国の医者に対する臓器移植の技術訓練を禁止すべきであると呼びかけていますね。各国政府に臓器の違法売買に対する立法を強化し、場合によっては、中国に渡り臓器移植を受ける自国民のパスポートを取り消すよう呼びかけている。現時点までに、このような呼びかけには、積極的な進展を得られたのでしょうか。

 キルガー:私はこの問題について、欧州議会議員やベルギー議会議員と上院議員、ドイツ外務省の官僚などと会談しました。10月9日には、英国の議員とも面談しました。現在、特に、中国は2008年にオリンピックを控えていますから、我々の報告書には強い関心が寄せられています。自分の父母が中国に行き臓器移植を受けるとして、この臓器は死刑囚のものではなく、30代、40代の健康な法輪功学習者の臓器であり、法輪功学習者らが殺されていくという、もしその事実を知ったら、如何なる国の人でも、ある種の措置を講じるべきであると認識するでしょう。

 記者:それでは、具体的にどのような措置を講じるべきなのでしょうか?

  キルガー:私は、本来2008年のオリンピックに反対する提案を出すつもりはなかったが、しかし、多くの人々と接触してきた中、この事件はオリンピックと結びつけるべきであると認識しています。もし、中国当局がこのような恐ろしい、非人道的なやり方を即座に停止しなければ、関係国、オリンピックのスポンサー、テレビ局などはこの問題をよく考えなければいけません。このような政府が主催するオリンピックを観覧する必要あるかどうかをよく考えるべきです。この政府は、法律を遵守し、非暴力の無実な国民をこのように扱っているのです。こんなに大勢の人々がオリンピックの問題を提起しているため、私は実際に開催できない可能性もあるとみています。なぜならば、中国当局が一番恐れているのは、オリンピックの開催に反対されることですから。

 記者:ご自身は、どうのように反対運動を推進していくつもりですか。

  キルガー:私は、現在すでにこの反対運動を推進しています。カナダを含め、多くの国で推進しています。得られた反響も非常に大きい。これはとてもよい方法です。この事件をオリンピックと結びつけ、本当に中国当局の蛮行をやめさせる良案があるとしたら、恐らくこの方法であろう。

 記者:私は法輪功の大紀元サイトで、あなたが法輪功の親友であると知りました。以前、法輪功が江沢民への模擬審判を行う際にも、あなたは現場に駆けつけスピーチしましたね。それでは、どうやってご自分の独立性と信用度を証明するのでしょうか。

 キルガー:私は法輪功メンバーではありません。断言できる事は、私は如何なる人からも独立し、絶対的な信用度を有していることです。これは私の原則であり、この報告書がカナダで普遍的に受け入れられている原因の1つでもあると認識しています。カナダ以外の国でも受け入れられることを願っています。人々は、私ともう1人の報告書作成者マスタ氏は独立していると知っています。我々はこれについて、収入を得ていないし、私たちは自発的に志願したのです。我々はできるだけ公正を守り、このことに着手した当初は、誰も我々がどのような結論を出すのかを予測できませんでした。

 中国当局はどんな人が公正であると認識しているのか、法輪功に反対する演説を行う人でしょうか。私自身はずっと圧制された少数派のために声を発することで名が知られています。私は議会で2期にわたり、人権専門委員会の主席を務めていた。

 記者:中国入りし、自ら再度調査を行うことを考えていますか。

 キルガー:もし、中国当局が我々にビザを発給するならば、マタス氏と私は、現地での調査を望んでいます。しかし、私は、中国当局が我々の入国調査を許可しないと思っています。私は以前カナダ外務省高官として度々中国を訪れましたが、恐らく、これからは私にビザを交付することはないでしょう。

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