カナダ外相、人権と民主問題で中共当局を批判

2006年10月04日 11時40分
 【大紀元日本10月4日】カナダ外相ピーター・マッケイは先週、中国の人権状況と民主問題について、厳しい批判の発言を送った。これはカナダ保守党が今年1月執政以来北京当局に対して最も厳しい批判であるという。

 ロイターによると、マッケイ外相は9月27日、国会外務委員会に対して、「彼ら(中国)の司法制度について心配しており、彼ら(中国)の民主体制、もしそれは民主体制と呼べるものならば、それについても懸念を抱いている」と発言した。マッケイ外相はまた、カナダが中国の民主状況に対してどのような援助をしていくのかの質問に、検討中だが中国の民主制度の確立に貢献できるとの見方を示した。

 今年1月に政権を握ったカナダ保守党が、自由党の1993年以来中国に対する経済中心の外交政策と打って変わり、北京当局との会談を拒否、中国への訪問をキャンセルしていた。 北京当局と距離を置き、中国の人権問題を注視する構えだ。

 カナダ「グローブ・アンド・メール(Globe and Mai、以下G&Ml)紙のエディトリアル(編集部評論)によると、カナダの自由党政権は一年前、共産中国と「戦略的なパートナー関係」を結ぶと宣告したが、その後まもなく、政府に変革が起き、今年1月保守党が政権を手にいれた。それ以来、スティーブン・ハーバー首相を中心としたカナダ新政権は、その「戦略的なパートナー」を回避、北京との会話は行われていない。「戦略的なパートナー関係」を果たしたカナダと中国の上層部が組んだ戦略チームもそれ以来、機能しなくなった。北京当局は、カナダとのパートナー関係を依然期待しているが、カナダ側がすでに北京との関係を冷やしているという。カナダのある政府関係者によると、「北京はハーバー首相のレーダーに入っていない」という。

 同紙によると、ハーバー新政府が執政以来、部長級の幹部を北京に訪問させることはまったくなかった。資源部長ガリー・ルン氏の11月に予定した訪問のように、元々計画し、しかも北京当局に知らせた部長らの訪問予定も事前に突然キャンセルされた。

 今年4月、マッケイ外相はカナダにいる中国の工業スパイの活動について懸念を提起したが、中共当局がこの訴えを否定した。

 また、スティーブン・ハーパー首相が6月に小泉前首相と面会、両国は民主主義同盟国である立場を強調、両国にとっては挑戦である共産中国に対して、ともに対応していくべきだという。

 G&M紙によると、カナダの北京との関係を奈落の底にさせた原因は多くはあるが、カナダ外務省前アジア大洋州局の前局長デービッド・キルガー氏と人権弁護士デービッド・マタス氏が調査した結果-「中共が数千名の法輪功学習者を殺害、生きている法輪功学習者から臓器摘出した」が、その一つであるという。

 マッケイ外相が9月27日に発言した二日前、カナダ国会議事堂の前で、中国の法輪功学習者を対象とする臓器狩り告発への国際調査を呼びかける集会が開かれ、カナダ国会議員7人が駆けつけ、講演を行った。議員ウィン・マストン氏は講演の中で、すでに国会に160議案を提出し、カナダ政府に対し、外交ルートを通じ世界各国政府や、国連などと連携して、中国の人権問題に関心を示すと共に、中国国内外における人権侵害、特に国内の法輪功学習者への迫害の停止に、リーダーシップを発揮するよう訴えた。

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