中国浙江省湖州市:5000人の大規模集団抗議、行政府庁舎を破壊

2006年11月03日 08時07分
 【大紀元日本11月3日】情報筋によると、10月29日夜、浙江省湖州市織里鎮で、大規模な集団抗議が発生し、5000人ほどの民衆が地元政府当局へ押し寄せ、窓ガラスや机などを破壊し、翌朝午前4時頃まで抗議を続けたという。公安局長は、頭部を負傷し、省長の車両が破壊されたという。

 浙江省民主活動家・范子良氏は「1万人が抗議活動に参加したとの説もあるが、あまりにも多い抗議者に圧倒されて、当直の公安警察は人数が少なく、終始鎮静の行動は取れなかったようだ」と説明した。また、織里派出所は本紙の問い合わせに対して、同事件は事実であると認めた上、大量の武装警察が地元に進駐したこと明らかにした。

 織里鎮はここ1ヶ月間に2度も大火災が発生したが、当局は十分に対応せず、内情を隠蔽し、虚偽を報道し、住民に対して事故対策を怠ったことが今回の抗議事件の導火線になったという。

 情報筋によると、織里鎮は中国では有数の児童服製造加工および販売センターがあり、地元だけでも6000軒以上のアパレル企業があるという。しかし、9月14日および10月21日に、地元のアパレル関係の企業ビルおよび製造工場の大火災に対して、当局は現場を封鎖し、メディアの報道を禁止した上、死傷者数を偽ったという。また、当初現場にいた記者らも午後になると、現場は囲いができて、写真撮影が禁止されたという。すべての遺体は夕方までに現場入りした3台の葬儀場の車によって片付けられた。

 今回の火災の原因は、官民結託に関係しているとみられる。地元当局は既得利益により、建築物の建築基準や安全措置に対して見てみぬふりをしており、欠陥建築物が目だったという。今回は火災現場の消防栓から放水できなかったことが、当局の検査を怠っていることを物語っていると指摘された。さらに、警報装置、避難通路や消防設備が完備されておらず、配線類の劣化問題、長期的過負荷などの問題が被害を拡大したとみられている。

 また、住民の情報によると、2度の火災発生地は共に、製造・倉庫・生活のすべてを行う小規模の加工作業所で、作業場が狭く、通路は荷物で塞がっているため、火災時に大きな被害をもたらす原因となっている。住民らは、この種の加工作業所は当初、政府部門および開発企業が共同計画したものであり、企業主は開発企業より購入したことから、政府当局は責任を負うべきであると主張している。

 また、安全および緊急避難・救助知識の不足、労働者の労働条件や生活についての保障がなく、協調性の欠如や政府部門の監督怠慢などすべてが火災の導火線となると指摘されている。

 
(記者・辛菲)


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