印刷版   

12月5日、東京外為市場で円が全面高。対ドルは4カ月ぶり高値を更新。写真は9月、東京で為替ボードの前を歩く女性(2006年 ロイター/Yuriko Nakao)

円全面高、対ドルは4カ月ぶり高値

 夕方の東京外為市場で円相場が急騰、対ドルで約4カ月ぶりの円高水準をつけるなど、円が全面高となった。7日の欧州中央銀行(ECB)理事会や8日の11月米雇用統計を前に、史上最高値圏まで上昇していたユーロ/円や約8年ぶり高値圏にあった英ポンド/円で、海外ファンドが欧州通貨買い/円売りポジションの修正に動き、これまで円を売り込んだ向きの買い戻しを巻き込んだという。

 夕方の取引では、ドル/円が午後4時過ぎの115.25円付近から一時114.90円まで一気に下落。8月10日以来、約4カ月ぶりのドル安/円高水準をつけた。ユーロ/円も同153.70円付近から一時152.98円まで下落し、11月30日以来、約1週間ぶり円高水準をつけた。

 円は他通貨に対しても急速に買われた。ロイターデータによると、英ポンド/円は228円台前半から226円台後半へ、スイスフラン/円は96円台半ばから前半へ下落。ともに約1週間ぶりの円高水準をつけた。

 市場筋によると、値動きのきっかけとなったのは海外ファンド勢の欧州通貨売り。日本時間の夕方から取引に参戦した欧州勢を中心に「ECB理事会や米雇用統計の発表を前に、(英ポンドやユーロなどの)買い持ちポジション解消に動いた」(外銀の為替関係者)ことで、特に欧州通貨に対して大きく売られていた対円で値動きが大きくなった。値動きが勢いづいたことで、これまで円を売り込んだ向きが損失確定の買い戻しに動いたほか、一部ヘッジファンドなどの短期筋も円買いに加わったという。

 外為市場では金利差をテーマとした値動きが続いており、利上げ期待の強い英ポンドやユーロに買いが強まる一方、低金利の円には売り圧力が強まっていた。

 ただ市場参加者の間では「国内の個人や投資信託、機関投資家、企業などの円売り需要はかなり旺盛。金利差を求める円売り需要は当面収まらない」(都銀の為替担当者)として、円の上昇は長続きしないとの声も出ている。

[東京 5日 ロイター] 

 (06/12/06 08:18)  





■関連文章
  • 11月実質実効為替レートは100.8、円高方向の動きは5月以来(06/12/04)
  • 為替相場の過剰な変動は回避すべき=アルムニア欧州委員(06/12/02)
  • 人民元の対ドル基準値は7.8402元、切り上げ後の最高値(06/11/27)
  • 人民元の対ドル基準値は7.8995元、切り上げ後の最高値=中国人民銀行(06/10/20)
  • 中国は人民元改革を推進、切り上げ可能性は排除=首相(06/09/06)
  • 人民元が対ドルで前週終値から上昇=上海外為市場(06/08/21)
  • ロシア、7月1日をめどにルーブル自由兌換(06/05/15)
  • 米財務省、人民元相場の切り上げ柔軟化を要求(06/03/20)