供給過剰の中国大学生、初任給が再び下落

2006年12月22日 11時07分
 【大紀元日本12月22日】 【大紀元日本12月22日】香港「文匯報」の報道によると、今後の半年で、中国では、600万人の大学卒業性が就職市場に参入する。しかし、状況は供給過剰で、大学卒業生の初任給が再び下がっており、学生の中には、就職のために1000元の初任給を受け入れる者さえいる。

 報道によると、中国のベビーブーム時に生まれた子供が最近の数年間で大学を卒業しており、これが、大学生の就職情勢を異常なまでに厳しくしている。

 上海復旦大学就職指導センター副主任・張生妹によると、2006年の大学卒業者は413万人に達していた。中国教育部が要求した就職率は少なくとも73%であったが、実際の就職率は70%前後であった。

 2007年の大学卒業生は495万人に激増し、これに、就職できなかった過去の卒業生100万人以上が加わり、合計で600万人近くの者が就職活動をすることとなる。

 中国の大型人材募集サイト「前程無憂」が今年実施した卒業生の調査によると、卒業生の招聘を公開で行っている5800の企業について、各社が約20の卒業生を雇用するとして計算すると、合計で12万の職位しか提供できず、1つの職位を巡って50人が争っているといえる。大学生の就職を巡る生存競争は、ますます激しくなっている。

 報道の指摘によると、最近、上海・東華大学において開催された招聘会において、250社余りの企業が招聘を行ったが、現場に駆けつけた学生は4万人以上であった。上海・東華大学において通信工程を専攻する学生である張継陳によると、彼は、招聘会に5、6度参加し、100近くの履歴書を送り、筆記試験と面接の通知を数回受けたが、多くの同級生は、まるでなしのつぶてで、全く回答がなかったという。

 中国各大学の卒業生の就職難の原因は、人数が多いこと、職位が少ないことのほかに、卒業生の期待値・能力が企業側のニーズに合致していないという問題もある。

 「前程無憂」の代表である甄栄輝の指摘によると、「前程無憂」で職員の招聘を行う企業のうち、3分の1が、招聘をしない理由を経験不足と答え、卒業生の就職が困難なのは確かであるが、2、3年働いた後であれば、状況は改善されるという。

 報道によると、就職圧力の激化により、中国大学生の初任給は、数年前の4000元~5000元から、既に、1000元以下に下落している。

 「前程無憂」の調査によると、大部分の学生の期待する初任給の最低ラインは、およそ、毎月1000元であったが、上海、北京、広州の3大都市の卒業生の期待値は若干高く、月3000元となっている。しかし、2流大学の理工系のマイナーな専門の卒業生は、税引き後800元、900元という仕事でも、やむなく契約のサインをしている。

 北京大学と共産党青年団中央学校が共同で行った調査報告によると、学生の初任給に対する期待値について、60・61%の学生が、1000元から2000元の間としており、1・58%の学生は、職が見つかるならば、「ゼロ給与」を受け入れると回答した。

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