印刷版   

レビア・カディール氏=写真は、2006年10月、米国・バージニア州フェアファックスで(STEPHEN J. BOITANO/AFP/Getty Images)

米国亡命のウイグル族民主活動家、「国内外のウィグル族組織は、テロ分子ではない」

 【大紀元日本1月15日】中国政府によると、新疆公安当局は今月5日、いわゆる「東トルキスタン・イスラム運動」の訓練基地を襲撃し、18人を射殺、17人を逮捕した。それによると、「テロ組織」の「東トルキスタン・イスラム運動」が中核メンバーを中国に送り込み、新疆のパミール高原山間部で、テロリズム訓練基地を建設し、中国の分裂活動を行っているという。これに対し、「世界ウイグル族代表大会」の主席レビア・カデル氏(60)=米国に亡命=は、中共当局の発表に懐疑的な見方を示し、国際社会に対し同強襲案件を独立調査するよう呼びかけている。

米国に亡命中の新疆自治区・ウイグル族の民主活動家、「世界ウイグル族代表大会」主席のレビア・カデル氏は、BBCの電話取材で、「東トルキスタン・イスラム運動」のテロ分子・養成訓練基地という中共当局の説明に懐疑的な見方を示し、「そもそも、『東トルキスタン・イスラム運動』というウイグル人組織は存在しない」と述べた。レビア氏は、「新疆ウイグル自治区には確かに、中共政権に反対するウイグル人組織が存在するが、それらはテロ組織ではない」と強調、「国内にも国外にも、ウイグル族によるテロ組織は存在しない。ウイグル族の組織は平和的な手段で訴えている」と説明した。

 中国はこのほど、キルギスタン国境に近い「テロ分子」養成基地を強襲、続いてタジキスタン国境から新疆ウイグル自治区内に25km入った地点の「基地」も摘発している。こういった中共当局による「中央アジアいじめ」には、これら中央アジアの国々が「共産ドクトリン嫌い」で、経済復興とともに民主化を模索しているという背景があり、同時に一民族一言語を有するウイグル族が中共中央の同化政策に不満をもって独立したい意向があるのも積年に渡る潜在的な原因だ。民主活動家からは、「中共当局は、北京五輪開催を前に、海外メディアへの取材制限を軽減する一方、これを口実に安全な開催環境を確保すると称して、民主活動家やウイグル族などに対し弾圧を強めている」と非難する声が上がっている。

レビア氏は中国国内において、かつては事業で成功した実業家だった。最盛期では純資産が2億元(約28億円)を超え、全国の億万長者番付の5番目に入った。当時では、中国共産党政権の政府組織「全国政治協会」の委員を務め、新疆ウイグル族自治区政府の要職を歴任していた。1999年に、彼女は新疆に訪れていた米国議会関係者の代表団と面会する際に、突然逮捕された。2003年3月、「国外組織に国家情報を違法提供」との罪で、有期懲役8年の判決を受けた。2005年3月、ライス米国務長官が訪中する直前に、中国共産党政権は、病院で治療を受けさせるとの理由で彼女を釈放、その直後にレビア氏は米国に渡った。


(07/01/15 08:54)



■関連文章
  • 中共政権、「東トルキスタン」独立派18人射殺  (写真)(07/01/11)
  • メッカ巡礼開始、150万人がサウジアラビア入り(写真)(06/12/28)
  • エチオピア軍の戦闘機、ソマリアの空港を爆撃(写真)(06/12/26)
  • ザワヒリ容疑者、米国など西側諸国への攻撃を警告(写真)(06/12/21)
  • 6カ国協議、合意成立に期限設けず=米国務長官(写真)(06/12/13)
  • バクダッドで自動車爆弾爆発、職探しの労働者70人死亡(写真)(06/12/13)
  • サウジアラビア、イスラム過激派の容疑者136人を拘束(写真)(06/12/03)
  • 中国臓器狩り国際調査団=豪ニュー・サウス・ウェールズ州支部結成、政界関係者など参加(訂正記事)(写真)(06/12/02)
  • 6カ国協議、APEC首脳会議後すぐに再開したい=米国務長官(写真)(06/11/01)
  • ヒズボラ、イスラエルと捕虜交換で協議中=ナスララ師(写真)(06/11/01)
  • 北朝鮮への金融制裁は継続する=ライス米国務長官(写真)(06/10/21)
  • ダイムラーのクライスラー部門、コスト削減に向け検討開始(06/10/21)
  • 北朝鮮の核実験は深刻な挑発=ライス米国務長官(写真)(06/10/20)
  • 安倍首相とライス長官が会談、北朝鮮問題で連携の緊密化確認(写真)(06/10/19)
  • 米国のコミットメント、いかなる状況でも堅持されると確認=麻生外相(写真)(06/10/18)