米、中国製スチール棚に関税発動へ 国内産業への損害認定

2019/08/21
更新: 2019/08/21

[ワシントン 20日 ロイター] – 米国際貿易委員会(ITC)は20日、中国製スチール棚が中国政府の補助金を受けて米国に不当に安い価格で輸入されており、同業の米国メーカーが著しい損害を被ったと認定した。これを受け、商務省は補助金相殺関税などを発動する。

ITCは9月27日までにこの問題について詳細な報告書を出すとした。国内メーカーのスチール棚出荷実績は、個別企業のデータを開示することになるとして公表しなかった。

米商務省は前月、中国から輸入するスチール棚と関連部品が不当に安い価格で売られているとの判断を示していた。中国からの同製品の輸入は2017年に約2億ドルに上った。

商務省は18.06─144.50%の反ダンピング(不当廉売)関税を課す方針を決定。これに加え、中国のメーカーや輸出業者のうち、商務省による情報の求めに応じなかった16社には102.23%の相殺関税を導入し、その他には同関税率を1.50%にすることも決めていた。

ITCの認定を受けて5年間の措置として関税が発動される。

スチール棚は倉庫や物流センター、大規模小売店などで使われている。

*カテゴリーを修正しました。

Reuters
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