中国大都市で濃霧続発、健康危害の懸念=専門家

2007年01月10日 08時55分
 【大紀元日本1月10日】中国の気象専門家はこのほど、濃霧の発生は中国の複数の大都市で頻繁になっていると指摘、環境への多重汚染を防がなければ、これらの都市は「霧の都」になる可能性が高いと警鐘を鳴らした。

 博訊ネットによると、中国中央気象台の首席気象予報士・何立富氏は4日、今年の暖冬が霧が生じる具体的な原因であるとし、2006年の霧の発生は例年と比べ、広範囲で回数が多く、時間が長いなどの特徴があると分析した。何氏によると、中央気象台の天気予報では最近、濃霧警報は40回に達し、しかも発生頻度が高くなる傾向があるという。先月下旬に一週間以上続き、今月は元旦より、5日間発生した。1ヶ月以上前から北京市では濃霧の発生が日常的になった。特に夜間と早朝に発生している。12月31日には、視界が数十メートルしかなかった。気象専門家は、「毎年の秋冬シーズンは、霧の多発季節だが、今年のように集中かつ連続的な濃霧発生はめずらしい」と指摘した。

 北京市や天津市、山東省、河北省、遼寧省、河南省各地で相次ぎ濃霧注意報を出した。濃霧に見舞われた各地区では、高速道路が封鎖され、そのうち天津市と山東省では、すべての高速道路が4日、すべて封鎖された。北京市では、4日午前5時半に濃霧が発生し、飛行機のフライトが集中的に遅れた。同日の正午までに、石家庄空港では、100便近くのフライトが遅延した。東北部の瀋陽市桃仙・国際空港では、20便以上のフライトが定刻に離着陸できず、千人近くの旅客が空港に足止めされた。

 南部の広東省も、灰色の土煙のような空気に悩まされている。現地の気象局の公表によると、2006年度省内でこのような天候の発生日数は明らかに増加し、各測候所では、平均で68・8日の発生を観察、1980年以来の高水準だという。2006年9月20日、現地の気象局は、史上初の黄色い空気注意報を出した。専門家は、このような天気が頻発すれば、周辺の香港や、マカオも被害を受けるようになると指摘している。

 広東省気象局の公表データによれば、2006年広東省内では、酸性雨の発生頻度が高く、今後さらに高まる一方であるという。広州市での降雨の平均pH値(※)は、2003年の4・9から2006年の4・3に下がり、pH値が4・5以下の降雨の比率は2003年の60%から2006年の74%に増加したという。産業排気ガスと増加し続ける自動車の排気ガスは、酸性雨と灰色煙のような空気が増加する主要原因である。専門家は、このような灰色の空気は、肺がんを誘発する危険性が高いと指摘する。(※pH値は0~14まであり、7が中性、それより数値が小さいと酸性度が強まる)

 健康を害する濃霧

 最近、北京市では呼吸器官疾患の患者が激増している。専門家は、濃霧発生時、気圧が低く、通気が悪くなり、吸い込まれる粉塵が増加することと直接に関係していると指摘、このような粉塵が呼吸器官を刺激し、気管支が収縮、咳や、喘息、アレルギー鼻炎などの発生が増加したと分析している。

 また、濃霧には各種の酸、塩基、塩、アミン、フェノール、埃、病原性微生物などの有害物質が含まれ、その比率は通常の空気の水滴の数十倍であり、人体の健康に強い危害を加えるという。濃霧発生時は、気圧が低いため、このような様々な有害物質が空気の水分と結合することで拡散・沈殿しないため、さらに人体に吸い込まれやすい。このような有害物質が人体の敏感な部位を刺激することで、のどの炎症や、気管支炎、結膜炎およびその他のアレルギー症状を誘発する。中国の漢方医学では、「悪性の疫病をもたらす気」と称し、高齢者や体力が弱っている人に害を及ぼすという。

 

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