上海当局、シャネル バーバリーなどに有害物質と発表、対中武器禁輸制裁への報復か

2007/01/25 09:20
 【大紀元日本1月25日】昨年9月中旬、日本化粧品ブランドSK-Ⅱに基準を上回る化学物質が含まれていると中国当局の品質監督検査機関が発表した後、中国各地でSK-Ⅱ化粧品の不買活動が拡大していた。10月安倍内閣発足後、安倍首相は直ちに中国を訪問した。安倍首相の訪中によって、中国当局は当初の指摘を廃棄し、SK-Ⅱ化粧品には問題なしと発表した。

 1月上旬、欧州委員会の対外関係担当委員のベニータ・フェレーロ=ヴァルトナー氏が北京を訪問した際に、北京当局が人権問題を改善しない限りEUの対中武器禁輸制裁を解除しないと強く主張した。この後、上海市政府当局が突如、欧州発の世界的トップブランド専売店に対して検査し、これらの製品には有害な化学物質を含まれていると発表した。

 上海の各報道機関は、政府当局がトップブランド専売店に対して行った突如な検査に関して非常に驚き、この検査は単なる社会或いは消費者ニュースではなく、一種の「政治的任務」だと認識している。消息筋によると、上海市政府は党中央から指令を受け、検査を行ったという。これは最近中国を訪問したEU対外関係担当委員の発言と深く関係しているという。

 欧州委員会の対外関係担当委員のフェレーロ=ヴァルトナー氏が北京を訪問した際に、北京当局が人権問題を改善しない限り、1989年の六四天安門事件直後に実施したEUの対中武器禁輸制裁を解除しないと強く主張した。中国の李肇星外務相はこの発言に対して「政治的な差別」だと批判した。中国とEUとの間では、貿易から武器禁輸制裁などの関連問題を妥当に解決しなければ、中国は今後、今回のような欧州連合をけん制する動きが強まるとされる。

 上海市当局、トップブランド衣類に人体を危害する化学物質が含まれていると発表

 上海市工商管理局は欧州発のシャネル(CHANEL)、アルマーニ(ARMANI)、バーバリー(BURBERRY)、ディオール(Dior)などを含む40の世界トップブランドの衣類からからに対して事前通知なしに品質検査を行った。

 同工商管理局は37種の紡織製品衣類と22種の革製衣類、計59種のサンプルを採り検査した結果、そのうち25種のサンプルが不合格だとした。これらのファッション製品の多くは輸入品で、販売価格は約1,000元から60,000元(約15万6000円から93万6000円)。中でも、販売価格が17,100元(約26万6760円)のシャネルのシルク製スーツから検出されたpH値は標準を上回ったという。「不合格」とされた製品のうちはシャネル(CHANEL)、アルマーニ(ARINANI)、バーバリー(BURBERRY)、ディオール(Dior)、ポロラルフェローレン(PoloRalphlauren)の商品があったという。

 同工商管理局は、25種の「不合格」品にはpH値が基準を上回ること以外に、ホルムアルデヒドが大量に含まれており、染色堅牢度も低く色が落ちやすいため人々の健康を危害することがあり、また商品に付いている繊維成分の表示が事実と相違する、あるいは繊維成分の表示が不明瞭だと発表し、各専売店に製品のリコールを要求した。

 染色堅牢度が低いことは、衣服の外観を損なうだけではなく、人の健康をも危害する可能性がある。専門家によると、人が汗をかくと衣服の色が落ち、色の中にある化学物質、特に有害化学物質が含まれる場合は、汗とともに人の皮膚に滲入すると、アレルギーを引き起こし人体に害を与えることがあるが、現在は有害成分が含む色はもう使われていないという。

 皮膚科医師は、ホルムアルデヒドは発癌物質で、皮膚や目を刺激し皮膚にアレルギーを引き起こしたり、呼吸器官をも刺激を与え喘息を引き起こしたりすることがあるとした。医師たちは、新しい衣服を買った後、まず一回洗ってから着た方がいいと呼びかけた。

 上海市当局の検査結果を受けて、香港税関当局は上海市当局に事実を確認した上、香港でのブランド専売店にも調査すると発表した。しかし、香港税関当局によれば、2004年から現在まで、同税関当局が海外ファッションブランドを含め国内外すべてのファッション商品メーカーに対して、全市で約318回の品質検査を実施したが、問題のあるファッション商品が見つからなかったという。

 香港製衣業(アパレル・ファッション業)訓練局の楊国栄総幹事は、上海市当局の検査結果に対して非常に驚いたという。楊総幹事は「今回の検査結果に関して、よく理解できない。世界トップブランドのファッション企業は生産において非常に厳しい品質管理を行なっています。このような多くの不合格品が出るはずがないと思います」と話した。

 上海市工商管理局はすでにそれらのブランド専売店に対して、不合格商品の販売禁止を命じ、また関連企業に対して行政処分を行なう予定だという。また、当局は市民や消費者に対して、ブランド商品に夢中にならないよう、「消費者は商品の品質を判断する際、高価、ブランド、輸入品であるかどうかという基準を持たないほうがいい」と呼びかけているという。

 高収入層市民は今回の検査結果に困惑している。一部の市民はしばらくブランド品を購入しないと話しながら、「こんなに高いのに、問題があるなんて、検査結果に間違えがないのか」と不満を漏らした。

 SK-Ⅱ化粧品騒動の再現か

 香港都市大学の宋立功講師は、今回の出来事について、昨年のSK-Ⅱ化粧品騒動後、中国当局が外国政府に対して再び発動した牽制策略であるとみている。宋講師は「中国とEUとの間には、対中武器禁輸制裁などを含む多くの摩擦が存在する。中国政府当局はこれに対して公に強く非難することができないことから、EUからの輸入商品を通じて報復を図っていると考えられる。これからも、中国輸出額が引き続き伸びていくだろう、したがって、中欧間の衝突がさらに増えるだろう」と述べた。

 中国大陸での海外ブランド専売店の多くは香港に販売本店を構えている。上海「新聞晨報」紙の報道によると、ジョルジオ・アルマーニ(GIORGIOARMANI)香港有限公司は今回の検査結果を受け、消費者にお詫びし、直ちに必要措置を採り、すべてのファッション製品が中国の品質基準に達するよう確保すると発表した。また、シャネル(CHANEL)及びバーバリー(BURBERRY)のスポークスマンは検査について確認し、商品が安全基準に達するよう努めるとした。

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