中国:行政府、補助金乱用 失職者千人が病気に感染

2007/02/27 10:19
 【大紀元日本2月27日】北京に直訴にやってきた黒龍江省生産建設兵団の失職(下崗)者4人が明らかにしたところによると、政府が彼らに再就職のための補助金を支給したが、このお金を使って当地政府が低価格で140万頭の羊を買い、これを高価格で彼らに販売した。その結果、検疫が不十分であったことから多くの羊が病気に罹っており、これによって千人もの失職者が、人畜共通の感染病であるブルセラ病に感染した。当地政府は、この情報を2年に渡って封鎖し続けていた。

 中国天網人権事務センターは、先週水曜日、譚憲坤、余満蘭、魏国屏、呉文玉ら北京に直訴にやってきた黒龍江生産建設兵団の失職者が暴露した情報を引用し、次のように述べた:中国政府が国内の失職者の再就職のために巨額の資金を支給しているが、黒龍江生産建設兵団の失職者が得られるのは、1人わずか56000元であった。当地政府はこの補助金を使、140万匹の羊を1頭160元で購入し、これを1頭285元~385元の高価格で売却し、これを彼らの再就職に向けた補助とした。RFAが把握した情報として、建設兵団の労働者1人当たりに18・9頭の羊が与えられたという。

 RFA記者は、先週木曜日に中央紀律委員会に直訴して馬家楼に連行された譚憲坤に電話取材を行った。彼は次のように語っている。

譚憲坤:当地政府は失職労働者を利用し、彼らの失職費を申請し、国家の財産を横領しています。国家は4、5億元を失職者への補助金として支出していますが、実際にはこれらの職員はまだ失職していないのです。

 馬家楼に連行された魏国平によると、羊の売買が始まったのは2004年秋のことで、2005年の3、4月になって一部の失職者及び家族が奇病にかかり、全身の力が無くなるとともに関節の痛み、大量の発汗などの症状が現れ、病院の診断により、人畜共通に感染する慢性伝染病であるブルセラ病であることが判明した。この病気は、動物から人に感染する病気として既に知られている病気である。人への感染は、病気に感染した動物を食べたり、低熱殺菌処理を行っていない乳製品を摂ったり、感染した動物の死体や胎児に接触することによって発生する。一旦感染すれば一生保菌することとなり、生殖系統、五臓六腑を破壊し、抵抗力を引き下げる。魏国平は次のように語っている。

http://www.forth.go.jp/mhlw/animal/page_i/i04-18.html
魏国平:病気が発生したのは、2005年の3、4月の頃で、1か月と経たない間に三江病院は、同様の病気に感染した患者数百人で一杯でした。年末には、感染者が8900人になり、現在は1000人に上っています。羊の一部は捕殺されており、現在は半分も残っていません。

一部の患者は現在も病院に入院している。RFA記者は、建三江中心病院伝染科に状況を問い合わせた。

記者:年越しの前に何人が入院していましたか?

病院職員:4、50人です。

記者:この件についてメディアの報道はありましたか?

病院職員:この件についてはよくわかりません。

記者:多くの人が一生保菌者になるのではないですか?

病院職員:陰性に戻ることもありえます。

記者:退院した人は治療が済んでいるのですか?

病院職員:主に臨床症状が出なくなれば退院することができます。

譚憲坤によると、彼らは2005年9月から直訴を開始し、北京には4度訪れたが、18か月をかけても何の成果もなかった。彼は次のように語っている。

譚憲坤:信訪部門(直訴、陳情を受け付ける部門)は、私たちに取り合ってくれません。彼らは既に私たちの当地政府に買収されているようです。当地政府は実にひどく、テレビ局も買収されており、彼らも報道することができないのです。2006年春、中央電視台の正義感ある記者が三江を取材し、録画もしましたが、この記者は当地で4日間軟禁され、50万元の賄賂を受け取ったと誣告され、地位と名誉を失いました。以後、誰もこの事件を報道しませんし、この記者は現在行方不明です。

譚憲坤らによると、彼らは北京に2か月近く滞在しているが、お金は全て銀行から借りたお金で賄っている。直訴の正規ルートが機能していないことから、最近はいつも中央紀律委員会に行って直訴しており、このために3度馬家楼に連行された。彼は次のように語っている。

譚憲坤:中国共産党の指導の下では、悪を正してこれを正義にすることはできません。正義ある指導者が我々の先頭に立つべきであると考えています。しかし、現実は私たちの予想外です。私たちは既に行き場を失っており、信訪部門にも途がなくなっているからです。私たちは、運試しをするかのように、両会の開催期に人民代表大会の代表に会うのを待ち、彼らの反応があるかないかを確かめるだけです。現在、私たちには行き場がありません。何度直訴しても失敗しており、直訴人らは自信がなくなっています。

 彼はまた、北京では、当地政府の報復を恐れて不安におののいていると語った。
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