印刷版   


アジア通貨が総じて下落、軟調な円に追随

 12日午前のアジア通貨市場は、総じて下落。週末に開かれた7カ国財務相・中央銀行総裁会議(G7)は円の支援材料にならず、アジア通貨は軟調な円につられている。共同声明では、日本経済の回復は順調で、こうした動向は市場参加者に認識されるだろう、としている。円には特に言及しなかったが、当局者らは、円安の背景となっているキャリートレードに警戒感を示した。

 ただ、市場参加者は、当局が円を押し上げるため介入することには懐疑的な見方をしており、キャリートレードの人気は続く、と見られている。

 韓国ウォンは0.2%安の1ドル=936.60ウォン前後。

 シンガポールドルは1米ドル=1.5345シンガポールドルまで売られた。台湾ドルはおよそ0.2%安の1米ドル=33.03台湾ドル付近と、先週つけた3カ月ぶりの安値に迫っている。

 バイエリッシェ・ヒポ・フェラインス銀行のトレーダーは「G7後もさほど大きな変化はなく、アジア通貨は引き続き円をアウトパフォームするだろう」とし、「日銀が現時点で介入を行う必要があるとは思わない」と述べた。

 円は1米ドル=約121.95円と、9日のアジア取引終盤の水準から約0.4%安で推移。

 G7は共同声明で、人民元を名指しし、一段の柔軟性を求めた。これについて、HSBCの通貨ストラテジスト、Richard Yetsenga氏は、同通貨のスポットレートについて直接示唆したものではないが、オフショアの人民元ノンデリバラブル・フォワード(NDF)市場で今後も人民元上昇を見込んだ動きが続くことを示唆したものだと述べた。

 フィリピンペソは、1米ドル=48.35ペソと9日終盤の水準からほぼ変わらず。先週に付けた8年ぶり高値の約48.27ペソは下回っている。

 マレーシアリンギ
 [シンガポール 12日 ロイター]

 (07/02/13 00:06)  





■関連文章
  • 円安認識にG7内で温度差、議論出れば収れんさせたい=財務相幹部(07/02/10)
  • 中国の金融政策、為替相場が阻害=SF地区連銀総裁(07/02/07)
  • G7で円の状況について協議することは確実=ユーログループ議長(07/02/06)
  • ユーログループ、来週のG7控え円安に懸念表明(07/01/30)
  • ユーログループ、弱い円に対しより強いG7メッセージ求める意向=関係筋(07/01/25)
  • 経済成長、G7でカナダがトップ(06/12/25)
  • 米自動車大手3社首脳がブッシュ大統領と会談、円安への対応策求める(06/11/15)
  • G7が開幕へ、米景気減速や原油価格・保護主義の高まりなどを議論(06/09/16)
  • G7では世界経済と国際金融機関の改革などを議論=谷垣財務相(06/09/15)
  • ECB総裁、アジア途上国に為替の柔軟性拡大求める=独紙(06/09/09)
  • 9月G7、為替議論になるが中心にはならず=渡辺財務官(06/09/08)
  • G7では円の弱さや、人民元および中東問題など協議へ=独財務次官(06/09/07)
  • ポールソン米財務長官がアジアで国際デビュー、米中関係活性化めざす(06/09/06)
  • 日韓財務相、「外貨スワップ協定」に合意(06/02/08)