中国製原料から有毒物質、中国側認める

2007年04月30日 08時47分
 【大紀元日本4月30日】米国で先月、ペット・フードを食べた犬や猫の大量死に伴い、100種類以上のペット・フード製品が相次いで回収された事件発生後、FDAは4月26日に、ペット・フードの販売企業Chem Nutra社に対して家宅捜査を行った。一方、米国食品医薬品局(U.S.Food and Drug Administration、以下FDA)が回収された製品について検査を行った結果、ペット・フードの原料である中国製小麦タンパク質およびライス・プロテイン濃縮物から有毒物質のトリクロシアンアミンが検出されたことに対して、中国当局はこのほど、ようやく事実を認めた。

 *FDA:中国企業との輸出入書類を捜査

 VOAによると、米FDAはラスベガスに本拠を持つChem Nutra社に対して、同社が中国徐州安営生物技術開発有限公司との取引書類を中心に家宅捜査を行ったという。Chem Nutra社スポークスマンのスティーブ・スターン氏は「FDAが一部の犬と猫がペット・フードを食べてから病気になり、ないし死亡したことについて科学的結論を出して欲しい。さらに、カナダにある北米最大手ペット・フード製造メーカーのMenu Foods社に小麦タンパク質など原料を供給した他の企業についても調査をして欲しい」と主張した。

 *中国より輸入された原料から有毒物質

 中国より輸入されたペット・フードの原料から検出されたトリクロシアンアミンは、プラスチック製品を製造する際に使用される化学物質で、小麦タンパク質のタンパク含量を一時的に高めることができる。タンパク質含量が高ければ、販売価格も高くなる利点がある。

 *米販売企業:結論はまだ出ていない

 Chem Nutra社のスターン氏は、FDAは現在、中国の輸出企業が利益を貪るために、原料にトリクロシアンアミンを添加したかを調査中であるとし、同物資がペットたちの死亡に直接関係するかの問題について、結論はまだ出ていないと強調し、Menu Foods社に対して、すべての汚染された製品を隔離検疫できるように、20種類の成分の分析結果および小麦タンパク質を供給したその他の企業名を公表するよう呼びかけた。同氏は、Chem Nutra社は小麦タンパク質の輸入を停止したことの、営業は通常通りに行っているとコメントした。

 *米調査員が中国へ出向く

 米側がペット・フード製品の調査を強化した一方、中国側も同国から輸出された原料にトリクロシアンアミン成分が含まれていることを初めて認めた。また、同件に関連する2社の中国企業に対して調査を進めた上、あるライス・プロテイン濃縮物を製造している生化学会社の本部を閉鎖した。

 中国側は、この2社は原料輸出時に米税関に対して、原料はペット・フード用との申告はしておらず、検査不要である原料として通関したと明らかにした。FDAは、調査員を中国へ派遣し、同件に関連する製造メーカーを調査する予定でいる。これに対して、中国側は、調査に協力する意向を示した。

 *中国側:米国との協力を強化する意向

 一方、中国外交部は、中国は米国に対して協力を強化し、ペット死亡の本当の原因を探り、両国間のペットの健康を保護する意向を示し、トリクロシアンアミンを食品製品への添加を禁止したと声明発表したが、トリクロシアンアミンがペットの中毒または死亡に関連する直接原因である明確な証拠はないことも強調した。

 中国外交部はまた、中国の小麦およびライス・プロテイン製品が海外の安全基準に合致し、類似事件の再発が無いように対策を講じると表明した。

 *中国食品安全検査は困難極まる

  これに対して、食品専門家は、中国の食品加工企業数は非常に厖大で分散しており、食品安全検査の実施は非常に困難であることから、今後は類似事件発生の可能性があるとの見解を示した。

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