欧州政界・メディア業界に衝撃、中国臓器狩りの黒幕=カナダ調査団

2007年04月03日 13時33分
 【大紀元日本4月3日】3月30日、独フランクフルトで開かれた「中国人権および経済内幕」を題にした特別専門研究討論会で、カナダの人権弁護士デービッド・マタス氏およびカナダ政府元大臣のデービッド・キルガー氏がファールンゴン(法輪功)学習者を対象とした臓器狩りに関する調査報告を行い、注目の焦点となった。主催者の独国際人権協会(International Society for Human Rights)は当日の記者会見で、この事実を重点に、中国共産(中共)党統治下における人権問題悪化を取り上げた。これに対して、独メディア各社は大々的に報道した。独議会議員は研究討論会の閉会の挨拶時、独の人々に対して臓器狩り事実をさらに公開すべきだと強調した。

 マタス氏およびキルガー氏は百人以上の来場者、多数メディア代表者たちに対して、両氏の主な調査内容・結果を紹介し、インターネットの中共当局公開統計数字によるものにしても、または、大陸への電話取材により得た結果ても、これまでに公開した34項目の証拠はすべて同じ結果を示している。すなわち、中共当局に監禁されているファールンゴン学習者たちはシステム的に殺害され、臓器狩りの対象とされ、高価による売買が行われていることが実在することだ。ノルウェーから来たファールンゴン学習者は、自分が中国で監禁された期間中に、意味不明の健康診断が行われたことを紹介し、のち出国後、ようやくそれが中共側の臓器貯蔵データを保管するためのものであることが分かったと語った。

 2008年北京五輪が近づき、民衆も中国問題に強い関心を示すようになった。特に人権団体およびメディア関係者はこれを機に、中共統治下で繁栄を見せる表面とその裏面の真相を明らかにしている。カナダ調査団の両氏の報告は、人々に驚愕の事実を与えただけではなく、来場者からはこの問題をどう解決すればよいのかの質問が多く提起され、さらに多くのメディアの強い関心を引き寄せた。

 
研究討論会の会場(大紀元)

独全国紙「ディー・ヴェルト」は研究討論会の翌日に、一面で「盗まれた心臓」と題した記事で大々的に報道し、マタス氏およびキルガー氏が国際調査委員会の依頼を受けてから、昨年に最初の調査報告書を発表した後、国際社会の反響、中共当局がそれを受けて臓器の提供は本人または家族の同意が必要である臓器移植条例の発布まで、詳しく述べた。しかし、報道の中で、昨年11月にベルギー議員は臓器移植患者の家族として、代わりに北京にある2カ所の病院へ電話で問い合わせた結果、即時に臓器の供給は可能との回答だったため、中国当局が発布した法律は日増しに深刻化する臓器狩り売買の抑制をしていないことが明らかとなった。

 「教皇およびカトリック教の声」と言われるバチカン市国放送局は、今回の記者会見当日に「臓器交易、監禁された者が殺害された」のドイツ語番組で、ファールンゴン学習者は臓器売買の犠牲者になっていると報道した。一方、「ヴィースバーデン速報」紙は、中共がファールンゴン学習者に対する迫害、臓器狩りによって利益を貪り、人権団体がこれに対して強く譴責したことを報道した。そのほか、ドイツ通信社、ケルン通信等も相次いで報道された。「デイリー・ニュース」ネットはジュネーブより、カナダ調査団の報告について長い記事を発信した。

 マタス氏およびキルガー氏は研究討論会の前日に、独議会人権委員会の各党派代表と会談し、両氏が入手した資料を紹介した。人権委員会ハイバッハ副主席は非常に重要な情報入手ができたことに対して、両氏を賞賛した。独議会は5月初旬に超党派の提案を行い、中国当局が行っている強制労働制度を譴責し、独政府に対して5月に開かれる独・中人権対話で、今回のことを提起するように求めることにした。

 ハイバッハ副主席も今回の研究討論会に参加。閉会の挨拶でマタス氏およびキルガー氏に感謝の意を述べ「ドイツ民衆に対してさらに臓器売買の内幕を公開すべきだ。なぜなら、少なくない民衆は外国へ臓器を求めており、この種の臓器移植旅行斡旋業は他人の命を落とす可能性があるとすれば、明らかに文明社会の後退であるからだ」と強調した。

 一方、デービッド・キルガー氏はドイツに到着する前に、セラ前英国外交官に招かれ2日間英国を訪問した。キルガー氏は英議会や外国記者クラブにて討論会と記者会見を開き、「血まみれの臓器狩り――ファールンゴン学習者を対象に中共が行っている臓器狩りについてのカナダ調査報告」を題にして、調査報告書の補足版を紹介し、来場者たちの質問に応じた。

 
ロンドンの外国人記者クラブにて記者会見を開いたデービッド・キルガー氏(大紀元/唐英)

英議会人権チームのアイウェイ・バイルイ副主席は、「一部の生きた人の臓器は摘出されている現象が確かに存在しており、争議はあっても程度の問題だ。しかし、このことはファールンゴン学習者に関わっていることは疑う余地がない。大量の人は逮捕されて解放されていなければ、どこへ消えてしまったのかについて、厳しく調査すべきだ。現在まで、中国当局が真に公開調査を受けていないことから、正式に国連における臓器移植関係調査チームを招き、調査を行うべきだ」と主張した。

 英議会および外国記者クラブで、少し前に北京からロンドンに脱出したファールンゴン学習者・楊峰さんも発言を行った。楊さんによると、監禁中に血液、血圧、胸部検査、レントゲン検査、視力等各種検査にさせられ、強制的に素っ裸にされて、体に傷痕があるかどうかの検査までさせられたという。さらに、中国強制労働収容所でファールンゴンの修煉をやめさせようと拷問、洗脳等に強いられ、のち、英国で中共のスパイに強いられ拒否されたことを明らかにした。

 「臓器狩りの補足版」は中国国内で実際に発生している、生きているファールンゴン学習者を狙った臓器を摘出され売買されたことについて、カナダ独立調査団が行った調査報告書である。キルガー氏は英国政界要人およびメディアに対しての説明は2度目である。

 
(記者・周仁徳/唐英)


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