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鉄鋼業界再編の動き続く、日本企業標的の可能性も=神戸鋼社長

 神戸製鋼所の犬伏泰夫社長は22日、都内で記者団と懇談し、鉄鋼業界再編の動きについて「国をまたいで拠点を持つ、規模拡大で成長するという動きは、続くと考えた方が良い」と述べた。日系自動車メーカーの高級鋼の需要は強く、規模の拡大を狙うアルセロール・ミタルが日本の鉄鋼メーカーに興味を示してもおかしくない、との見方を示した。

 アルセロール・ミタルの動きについて、犬伏社長は「規模のプレゼンスを高く置いていることに変わりはないが、中身も少しずつ高度なものを、という意識が出てきている」と指摘。自動車は多くの鋼材を使用するため、高級鋼を提供できる日本の鉄鋼メーカーに対する日系自動車メーカーの日本の需要は強い。世界市場で日本の自動車メーカーが販売を増加させている中で「(鉄鋼メーカーとして)日本の自動車メーカーは無視できない。日本の自動車メーカーに評価される鋼材に魅力を感じていておかしくない。時間をセーブして手に入れようと思えば、日本の鉄鋼メーカーが近くにいる、という意識を持ってもおかしくない」と述べた。

 買収に対する神戸鋼の考え方としては「市場で評価される商品を開発し、レベルを上げて行きながら勝負をする。規模拡大や拠点を増やすためだけにM&A(企業の合併・買収)することはない」という姿勢を明らかにした。また、海外進出する場合は「パートナーと一緒にやるのが、事業を上手く、スムーズに安定させていくひとつのやり方」との考えも示した。

 反対に、M&Aの対象になるリスクについても意識せざるを得ない状況だが「企業価値を高めるのが一番確かなやり方」と述べ、同社が進める「オンリーワン製品の拡充」という方向性を進め、それを株主に向けて発信していくとした。

 高炉法に代わる第3世代の製鉄法として、同社は、コークスを使わず、低品位鉱や一般炭で良質な鉄を短時間に製造することができる「ITmk3(アイティ・マークスリー)」の商業化に取り組んでいる。

 米国ミネソタ州で実証実験を実施してきたが「かなりの確度で、1号機は北米で出てくる感じになっている。(今後)BRICsで鉄鉱石の取れるところもチャンスがあるのではないかと思っている」と述べ、米スチールダイナミクス社が商業化に向けた検討を進めていることを明らかにした。

 同社は、2004年に新鉄源関連エンジニアリングを機械エンジニアリングカンパニーから切り離し、新鉄源プロジェクト本部として本社に移管。戦略事業として推進している。

[東京 22日 ロイター]

(07/05/22 20:06)



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