トランプ大統領、金委員長に誕生日メッセージ 訪米の韓国高官に託す

2020/01/11
更新: 2020/01/11

[ソウル 10日 ロイター] – 今週、ワシントンでトランプ米大統領と会談した韓国大統領府の鄭義溶(チョン・ウィヨン)国家安保室長は10日、トランプ大統領が北朝鮮の金正恩朝鮮労働党委員長に誕生日メッセージを送ったと明らかにした。

鄭氏は仁川国際空港に到着し、記者団に対し「トランプ大統領に面会した日が金委員長の誕生日だった。大統領はそれを覚えていて、メッセージを送るよう私に頼んだ」と語った。

トランプ氏から預かったメッセージは9日に届けられたという。

金委員長の誕生日は1月8日とされるが、北朝鮮政府は誕生日を公式に確認していない。米政府によると、金委員長は1984年生まれで、今年36歳になったことになる。

鄭氏は「トランプ大統領は文在寅(ムン・ジェイン)大統領に、自分のメッセージを金氏に伝えるよう頼んだ」と述べたが、トランプ大統領のメッセージが文書だったのかや、誕生日を祝う以外のメッセージが含まれていたかを明らかにしていない。

米国務省報道官によると、鄭氏は8日、同省のビーガン北朝鮮担当特別代表とも会談。「北朝鮮に関する米韓間の緊密な協調を再確認」した。最近の中東情勢のほか、世界の安全保障問題での協調についても協議したという。

韓国の康京和外相は来週、カリフォルニア州を訪問し、ポンペオ米国務長官と会談する見通し。議題は北朝鮮問題や日韓関係になるとみられている。茂木敏充外相も訪米を予定している。

韓国の文在寅大統領は7日、北朝鮮との関係改善に向けた現実的な道筋が「どうしても必要」との認識を示し、必要であれば金委員長と何度も会談する用意あると述べた。 [nL4N29C0JD]

*内容を追加しました。

Reuters
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