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米インフレ後退する見通し、リスクは依然存在=FRB議長

 米連邦準備理事会(FRB)のバーナンキ議長は5日、米経済は今後数カ月、緩やかなペースで成長する見通しだが、やや高水準のコアインフレが後退しないリスクも引き続き存在する、との認識を示した。

 バーナンキ議長は、南アフリカのケープタウンでの会合での講演で「コアインフレはいずれ穏やかに低下するようにみられるものの、この見通しに対するリスクは引き続き上向きとなっている」と述べた。

 また、軟調な住宅セクターが予想より長く経済成長の足かせになると指摘。「住宅セクターの調整が継続しており、住宅建設の減速がこれまで予想されていたよりもやや長く経済成長の足かせとなる可能性が高いとみられる」と語った。

 議長発言を受けドルは下落、米株式市場も軟調となった。一方、債券はやや持ち直した。住宅市場が景気の足かせになる可能性があるとの発言で、FRBが金利を据え置く可能性が高いとの観測が高まったことが背景。

 イートン・バンス・マネジメントのロバート・マッキントッシュ首席エコノミストは「議長は両方の可能性に言及しているようで、基本的にかなりの間FRBは何の動きもすることはない、と述べているようだ」と語った。

 コアインフレは「やや高水準(somewhat elevated)」なものの後退する見通しと述べ、石油・ガス価格は上昇したが、エネルギーコストは全般的に依然2006年のピーク時水準を下回っている、と述べた。

 一方、コアインフレの伸びに寄与した住宅コストの上昇ペースは、減速するようだと指摘。ただ、その時期は不確かとの見方を示した。

 議長は「引き続き高水準の資源(リソース)利用度は、経済の潜在的な生産能力に対して最終需要が依然高水準であることを示唆している」と述べ、労働市場の逼迫(ひっぱく)が、物価圧力につながる可能性があるとの見方を示した。

[ワシントン 5日 ロイター]

 (07/06/06 10:40)  





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