大気汚染で、緊急休校=中国貴州

2007年06月17日 10時12分
 【大紀元日本6月17日】中国西南部の貴州省遵義市の2地区で6月14日、鼻を押さえなければならないほど、むせる大気が流れ、特に老人と子供の多くは呼吸困難に陥り、咳きが止まらないなどの症状が出ている。地元の小中学校は、中毒の恐れがあるため、緊急休校になったところも出た。

 地元の環境保護局によると、今回の大気は「逆温」気候が原因であるとしたが、専門家らはそれを否定した。地元の市民は、「環境保護局はどうしても工場が排出した有害ガスを否認している。しかし、気象局は『逆温』気候を認めていない。環境保護局は科学知識のない市民に対して、ウソをついている」と指摘した。

 *むせる大気、小中学校休校

 地元住民の王さんによると、遵義市にあるチタニウム製造工場から塩素が漏れていることが原因だという。同氏は、これまでに何度も同じことが発生したと語り、眩暈、呼吸困難、胸が苦しくなる症状が出て、体の弱い年配者の多くは病院へ運ばれたという。

 一方、多くの生徒は体の不調を訴えたため、遵義市内の南門関センターの小学校および付近の中学校は緊急休校にした。

 情報筋によると、両校周辺には炭酸ソーダ製造工場、鉄合金工場、チタニウム製造工場など環境保護部門が分析測定重点箇所にした化工および製錬製造企業が林立しているという。実際、昨年9月12日、付近の大型製造工場から塩素ガスが漏れ、大気が汚染され、南門関センターの小学校の生徒を含む158人が中毒し病院へ運ばれ、数十人がそのまま入院させられた事件があった。

 
米エネルギー部研究員は昨年、中国が環境保護を無視し、大量の石化燃料を使用すれば、人民の生活環境が悪化し、世界的範囲における生態環境に危害を加えることになると指摘した。写真は、北京の密集した住宅区にある工場から、ガスを排気している煙突(China Photos/Getty Images)

*気象局、環境保護局の論拠を否定


 環境保護局によると、連続した雨の後、6月14日に晴れに転じたことから、「逆温」気候現象により、汚染ガスが拡散しにくくなったため、人々は呼吸困難と刺激的な反応が現れたとし、今回の原因物質は二酸化硫黄が主体となる複合性汚染ガスだという。しかし、これに対して、気象局は事件前日に「逆温」気候になる条件はなかったとし、「逆温」気候説を否定した。

 *政府当局、大気汚染改善効果良好

 一方、貴州環境保護局は、「2003年環境保護対策を実行してから、全省における環境質量は全体的に安定しており、大気における質量も逐年好転している。その内、国家重点分析測定箇所に設定された貴陽市および遵義市における大気の質量良好率は94%に達した」と発表した。また、3月27日、遵義市政府は「大気汚染予防対策は積極的な成果が得られた。両地区の大気質量良好日数は、2002年の213日から2006年の293日に上がった」とした。
中国都市における大気汚染が深刻である。写真は2007年5月10日、ガスに覆われている四川省成都市(LIU JIN/AFP/Getty Images)


排気ガスを排出している煙突(GettyImage



 *大気汚染の源、チタニウム製造工場

 情報筋によると、昨年9月に発生した遵義市市民中毒事件で、原因となった排気ガスがチタニウム製造工場からのものと解明された。この製造工場は中国国内で唯一、製造全工程において、スポンジ・チタニウム製錬企業であり、使用される原料添加物およびチタニウム自身の揮発性毒性が強力的であり、漏洩事故が起きれば、深刻な大気汚染を引き起こすという。

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