完成直前の大橋が倒壊、多数の死傷者=中国湖南省

2007年08月15日 01時14分
 【大紀元日本8月15日】8月13日午後5時ごろ(現地時間)、中国湖南省湘西自治州鳳凰県の鳳大公路で、完成直前の沱江大橋が突然倒壊した。中国当局の政府メディアによると、14日午前7時15分の時点で、計22人が死亡、22人が負傷、46人が行方不明だという。

 この橋は全長268m、幅約13m、高さは42m。倒壊当時、橋の建設工事はほぽ終了したため、足場などの撤去作業が行われていた。事故現場はまるで廃墟同然であった。

 倒壊現場を目撃した人によると、13日午後4時40分ごろ、まったく何の前触れもなく、激しい衝撃音とともに、橋が片方に倒れた。わずか数秒間の出来事で、完成直前の大橋がガレキの山になった。当時、現場で足場を撤去していた作業員は約300人で、大多数が現地の農民。一部の人はガレキに埋もれた。事故後、現地政府による救助活動が行われ、倒壊現場では、当日夜11時から、掘削機によるガレキの撤去作業が始まったが、行方不明者が生存している可能性はきわめて低いという。

 また、情報提供者の王さんは、事故現場で写真を撮ろうとしたが制止された。「こんなに大きな橋なのに、倒壊現場のガレキからは、鉄筋がまったく見当たらなかった」という。

 この橋は、2004年3月に着工、総投資額は約2.4億元(約38億円)。中国国営の交通設計院と建設企業が設計・施工を担当。工事の一次検査はすでに行われ、全く問題なく合格で、8月末に通行開始の予定だった。

 今年5月から、中国各地で橋の倒壊事故が続発、江蘇省常州市では5月13日早朝、長さ55m、幅12mの大橋が半分以上崩落した。建設後わずか10年しか経っていなかった。また、広東省仏山市では6月15日朝、砂利運搬船が九江大橋の橋げたに衝突し、橋が約200mに渡って崩落した。調査の結果、橋の強度に大きな問題があったことが判明した。

 さらに、「中国経済時報」は7月4日、武漢・広州間の高速鉄道の建設に偽造の石炭灰が大量に使われていると報じた。同鉄道ラインは時速350kmの最高速路線である。

 中国では「おから工事」(※)が蔓延している。今回の大橋崩壊事故の原因について、当局は調査中だが、「おから工事」ではないかとの声が挙がっている。

(※)工事の建築品質がまるで豆腐のおからのようだと形容した造語。1990年代初めに、当時の朱鎔基首相が、ずさんな建築プロジェクトを批判する際に使ったのが最初で、今では常用されている。
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