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松花皮蛋(ピータン)の由来

作者:淑銘

 【大紀元日本8月21日】中国料理の前菜に付き物の「ピータン」は、中国名を「松花皮蛋」という。水晶のように透き通った碧緑色の卵白部分に、松の花の模様があることからこの名が付いた。ピータンは、美味なだけでなく、栄養効果と薬用効果もある。栄養効果は一般の卵とあまり変わらないものの、石灰に漬けることによって消化吸収が容易になり、コレステロールも少なくなる。薬用効果としては、漢方理論によると、ピータンは涼性で熱を冷まし、胃腸炎、歯痛、耳鳴り、めまい、高血圧等に効くという。

 ピータンの由来については、興味深い伝説がある。明朝の天啓年間、浙江省の湖州一帯で大飢饉があり、民衆の生活が行き詰まった。当時の湖州知事は、倉を開いて食糧を払い下げたが、土地の豪族たちは私利のために、「大衆を救うという美名で、その実汚職をしている」として、知事を上級機関に告訴した。知事は逮捕されて投獄された。豪族たちは、獄卒たちと内通しており、毎日知事に与えるべき食事がすべて獄卒たちにこっそり食べられてしまったため、知事は餓死しそうになった。

 ある日、「陳」という百姓が、鴨の巣を掃除しているとき、鴨の糞と柴の灰の中から、十数個の変色した卵が見つかった。洗って殻を剥いてみると、一種特殊な匂いが鼻をつくが、試食してみるとはたして美味であった。陳さんは、この鴨の卵を牢獄にいる知事に持って行った。獄卒たちは、この種のものを食べたことがなく、それが何なのかも知らず、おまけに匂いが鼻につくので、それをそのまま知事に与えた。飢えて瀕死の状態にいた知事は、その変わった鴨の卵を食べて一命を取り留めた。それからしばらくして、上級機関の取調べによって、汚職の事実がなかったことが分かり、知事は官職に復帰した。

 その後、この知事は、卵を送ってくれた陳さんを招き、当時の条件を真似て作り方を研究し、同様な卵を作ることに成功した。それゆえ、この卵を「陳蛋」と言った。現在は表面の模様にちなんで、「松花皮蛋」と呼んでいる。

(翻訳・甘樫)

(07/08/21 09:54)



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