メリルリンチが15日発表した8月のファンドマネジャー調査によると、世界のファンドマネジャーの間で、株式のポジションが縮小し、キャッシュおよび債券のポジションが拡大した。流動性の縮小と株価下落への懸念から一段とリスク回避の姿勢が強まっている。
メリルリンチが8月2日―9日に181人のファンドマネジャー(運用資産総額5990億ドル)を対象に実施した調査によると、株式をオーバーウエートとする回答者の割合が49%と、前月の69%から低下した。
債券についてはアンダーウエートとする割合が65%と、前月の72%から低下し、これまでの弱気な見方が後退した。
一方、現在の株価下落を買いの好機ととらえ、依然として、経済のファンダメンタルズが力強いことを確実視する見方も明らかになった。
メリルリンチ調査のコンサルタントを務めるデービッド・バウアーズ氏は「一段とリスクを避ける傾向が強まった。ただ意外にも、株式への見方に大きな変化はないようだ」と指摘。「ファンドマネジャーは依然、債券と比べて株式に価値があるとみており、ほとんど買いの好機ととらえている」とし、クレジット市場の混乱がマクロ経済に波及するとは想定していないと述べた。
調査では、企業利益とコアインフレに対する期待が低下したものの、今後12カ月で世界経済が後退する可能性は低いとみる回答者の割合が90%超を占めた。
新興国市場への信頼も維持されており、30%超の回答者が、新興国市場が企業利益の見通しにおいて最も好ましいとの見方を示した。
通貨については、円に対して割安、ユーロとポンドは割高であるとみられている。
[ロンドン 15日 ロイター]
(07/08/16 09:49)
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