上海協力機構(SCO)首脳会議、中国側エネルギー確保重視

2007年08月19日 09時24分
 【大紀元日本8月19日】中国、ロシア、カザフスタン、キルギスタン、タジキスタン、ウズベキスタンからなる上海協力機構(SCO)は8月16日、キルギス首都のビシケクで開かれた首脳会議を終えた。胡錦濤・中国国家主席は同日、プーチン・ロシア大統領と会談し、米国に対して中央アジア地域への影響力拡大を制止することに意見が一致した。

 このほど、中国の有毒食品および製品安全性問題で、国際社会からの非難が相次いだ。それと同時に北京五輪へのボイコット運動も国際社会間で広まり、中国大陸内部における共産党関連組織の脱退運動も高まっており、中国当局がロシアに対して国際外交を求め、エネルギーなどの方面から状況突破するための新たな道を探っている。そうした中国当局の動きに対して、国際社会の強い関心が寄せられている。

 *中央アジアでの米影響力拡大を懸念

 今回の首脳会議の閉会式に発表された共同宣言では、明らかに米国に対し、重要な戦略的意義を持つ中央アジア地域から撤退することを求めた。BBCによると、プーチン大統領は講演で、米国を名指ししていないが、「一方的に世界および地域問題を解決しようとの企みは如何なるものであれ、思う通りには行かないのだ」と強調した。胡主席も中央アジアの安定や安全保障は同地域内国家が維持することが望ましいと表明した。

 旧ソ連崩壊後、国際事務を主導する米国に対抗するために、モスクワおよび北京の間では「戦略パートナー関係」を築き、さらにSCOも作り上げ、影響力を増している。

 
8月16日、キルギス首都のビシケクで開かれた首脳会議で、ロシアのプーチン大統領(右)はカルザイ・アフガニスタン大統領を歓迎した(DMITRY ASTAKHOV/AFP/Getty Images)

*ロシア、地元の石油輸出制御強化を主張


 首脳会議ではエネルギー協力問題についても討論した。プーチン大統領は米国に対抗し、地元の石油輸出制御の強化を主張した。一方、中国は著しい経済発展に伴い、エネルギーの需要は日増しに拡大している。SCOはエネルギー市場に対する影響力を強める方針が固められたことから、天然ガス最大生産国ロシアに次ぐトルクメニスタンに対して、ベルドイムハメド大統領を貴賓として今回の首脳会議に招待した。

 胡主席は、中・ロ関係および国際・地域問題についての意見を交換し、双方の立場を協調しあい、両国の戦略協力内容を豊富にすることを強調した。さらに、中・ロ間における原油輸送パイプ建設および天然ガス事業のプロジェクトを積極的に進め、ロシア極東地区および中国東北地区の協力を強化し、エネルギー、電力、民間航空、通信、環境保護領域における協力を推進する意向を示した。

 *ロシアにて合同軍事演習

 6カ国の首脳は17日、ロシアのチェリャビンスク付近で実施された合同軍事演習に出席した。ロシアおよび中国から6000人の軍隊、数十機の軍用機、数百台の軍隊トラックおよび各種大型武器が演習に使用された。SCOの合同軍事演習は同組織が設立されて以降初めて。

 今回の首脳会議にオブザーバーとして、イランのアハマディネジャド大統領、モンゴル代表、招待されたアフガニスタンのカルザイ大統領、トルクメニスタンのベルドイムハメド大統領も出席した。

 
(記者・季達)


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