北京の老舗名店、強制移転に断固反対

2007年08月08日 09時21分
 【大紀元日本8月8日】老舗名店「正陽居」は、北京市中心部の崇文区前門大街に位置する。崇文区政府は北京五輪の開催を理由に、同エリア内の強制家屋移転を命じた。オーナーの孫若愚さん(55)は、店の強制移転を反対、「命をかけても、代々継がれてきた家業を守る、法律の尊厳を守る」と宣言。

 前門大街140号にある「正陽居」は清の時代に創立、160年の歴史を持つ、山東料理、焼肉、しゃぶしゃぶ、カニ料理で有名な老舗料理屋。宮廷に食品を納めていた。そのお菓子は、「天下一品」と称されている。

 区政府の補償金支払い方式を拒否するオーナーの孫若愚さんは、開発後の現地、あるいは近隣地区に戻って、店を再開すると堅持、すなわち、不動産の所有権交換を主張、先祖代々継がれてきたこの老舗を守ろうとしている。しかし、彼女のこの要求は、政府に拒否されている。

 孫若愚さんは、中国国務院305号令を自分の主張の法律根拠と説明している。この法令は、「家屋移転の補償方式は、金銭補償は可能で、所有権の交換も可能。移転対象者は、補償方式を選択できる」と定めている。

 法律根拠を有している孫さんは、どうして裁判しないかとの質問に対し、「多くの隣近所が裁判したが、皆敗訴してしまった。1人も勝っていない。裁判所は政府の言いなりになっている。法律ルートで解決を望むのは無理」と説明、「区政府は、我々を追い出して、高値でここの土地を売ろうとしている。私はオリンピックを支持するのだが、この人たちはオリンピックを口実に、違法な企みを図っている。私はなにも方策がない、唯一できるのは、姉と一緒に、ここで店を守るしかない」と話し、徹底的に『釘子戸』になることを宣言した(注:『釘子戸』は、家屋の強制移転に反対、頑として強制取り壊しに反対する住民のこと。すなわち、釘のように動かない)。

 また、孫さんによると、付近の近隣は、家屋の強制移転を反対、強制取り壊しの際に、自宅の屋上で抗議したが、無理やりに引っ張り下され、自宅がブルドーザーであっという間に平地にされた。「それでも、私は最後までに抗議していく」と孫さんは意気込みを語った。

 BBC中国語ネットの報道は、北京の伝統建築物の保護を求める活動家・華新民氏の見解を引用した。彼女は、「2001年、北京オリンピックの招致が成功した重要な原因の一つは、北京という古都の文化特色が認められたため。いま、五輪の開催のために、古都の風貌を破壊するのは、完全に間違っている」と述べ、「また、多くの五輪開催関連施設の場所は、これらの伝統建築物の所在地とは無関係である。一部の政府関係者はオリンピック開催を口実に、立地のよい建物を強制移転させ、その土地を売却、暴利を貪っている」と説明、中国ではオリンピックの開催が絶対なテーマとなり、オリンピックを反対すると、すぐに政府を反対すると同等にされ、オリンピック=政治となっていると非難した。

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