中国共産党ナンバー4の賈慶林、来日中「集団殺害」で提訴される=大阪

2007年09月14日 15時22分
 【大紀元日本9月14日】神戸・大阪で開催される第9回世界華商大会開幕式に出席するため、訪日した中国政治協商会議主席の賈慶林は14日、法輪功学習者により「集団虐殺罪(ジェノサイド)」で大阪地裁に提訴された。

 来月開かれる中国共産党17回大会で退任するとされている賈慶林は、12日に東京に到着後、国会を訪問し、安倍晋三首相と会談する、その後、大阪・神戸に向かい安倍首相とともに華商大会開幕式に出席するとの当初の予定だったが、到着した12日午後、安倍首相が辞任を表明したため、会談も国会訪問もキャンセルになった。

 
大阪地裁前で賈慶林提訴のために集まった法輪功学習者ら(大紀元、撮影・肖辛)

退任の花道を飾るつもりの訪日だったが、さらに追い打ちをかけたのが、華商大会初日の14日、大会開催地で、法輪功学習者らから「集団虐殺罪」「拷問罪」「名誉棄損罪」で大阪地裁に提訴された。

 原告は、現在日本に在住二人の法輪功学習者。二人の原告は、日本法輪大法学会の鶴薗雅章代表と代理人の徳永信一弁護士は同日午後1時、大阪地裁に訴状を提出した。訴状によると、中国前国家主席・江沢民が発動した法輪功迫害で、被告・賈慶林は、北京市書記長当時、法輪功弾圧の先頭にたち、法輪功学習者に対する人権侵害を直接指揮、北京市における拷問死の49名に対する責任者として世界各国で告発されている。原告は(日本人と中国人)が北京滞在中、不当な拷問を受け、監禁された。また、駐日中国大使館のウェブサイトで、法輪功学習者の人格をそしる誹謗宣伝があったとして、拷問と誹謗中傷罪で提訴した。国際管轄権が行使できる集団虐殺罪に基づき提訴し、賈慶林及び薄煕來被告らの誹謗宣伝については、「日本国内にある中国大使館が管理するホームページ上でなされた不法行為に基づく損害賠償請求であり、民訴法5条9号に依拠して、我が国の国際裁判官が管轄を認めることができる」として、3000万円の損害賠償を請求した。


 
鶴薗代表(右)と、訴状を手にする代理人の徳永弁護士(大紀元)

今回の華商大会では、中国側は「和諧(調和が取れた)」をテーマを掲げ、目的は、日本を舞台に華人ネットワーク力を強化し、華僑の影響力を世界に発展させるとしている。開催地の神戸や大阪では、厳重な警備体制を敷いていた。

 ところが、大会開幕式に出席するはずの日中双方のリーダーが、一人は職務を辞任し、もう一人は起訴されるというハプニング続きで、別の意味で注目される大会となった。当日は午前から、大阪地裁前に多くのメディアが集まった。

 日本法輪大法学会の鶴薗代表によると、賈慶林は今回で法輪功学習者からの起訴は4度目となる。2004年9月に、オーストリアとスペインで手段虐殺罪と拷問罪などで起訴され、2006年11月にウクライナで同様の罪名で提訴された。

 賈慶林は、江沢民、薄煕來、夏徳仁に続き、法輪功学習者により日本で提訴された中国共産党高官の4人目となる。

 賈慶林とともに華商大会に出席する予定だった中国商務相の薄煕来も同様に提訴された。日本政府筋によると、薄煕来は突然、来日をキャンセルしたが、理由を明らかにしていないという。同者は、先日オーストラリアで開かされるアジア太平洋経済協力(APEC)首脳会議で、現地の法輪功学習者らから提訴され、訴状を手渡された。

 米国人権法律協会アジア執行長の朱婉_qi_弁護士が先週来日し、法輪功学習者らの立ち会いの下、日本の外務省などへ、賈慶林と薄煕来の入国禁止を求めた。同弁護士によると、両名を含めて法輪功迫害に参与したとして起訴された中国共産党高官は28人に上り、英国、ドイツ、アイルランド、ニュージーランド、ロシア、オーストラリア、韓国、スペイン、スエーデンなど30数カ国で、「殺人罪」「人道に反する罪」「拷問罪」などで、法輪功学習者らから提訴されている。

(記者・趙莫迦)
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