北京市:取材中の英国人記者らに暴力、拘留

2007/09/21 09:43
 【大紀元日本9月21日】英国人記者2人が14日、中国北京市で取材する際に暴力を振るわれた上、警察に拘留された。公安の職員から6時間に渡る尋問を受け、罪状を認める署名を強いられたほか、取材した内容をすべて廃棄することで釈放された。

 国境なき記者団によると、英国テレビ局「チャンネル4」の番組「報道されていない世界(Unreported World)」の記者アンドリュー・カーターさんとエイダン・ハーティーさんの2人は14日、中国人通訳・彭定鼎さんとともに、北京市豊台区京宛ホテル(河南省南陽政府北京駐在事務所が入っている)で、陳情者拘留の件を取材する際、南陽の駐在事務所職員により暴力を振るわれ、取材を阻止されたため、警察に通報したが、反対に警察に拘留された、6時間後、取材した資料をすべて廃棄する条件付きで釈放された

 現在、イギリスに戻ったカーターさんはRFAの取材に応じ、当時の状況を説明した。

 カーターさん:「私たちは用心棒のような男たちに囲まれ、攻撃された。彼らは地方政府の役人で、僕たちを取り囲む目的は、撮影器材を破壊し、取材を妨害するためで、さらに僕たちを拘留しようとしたことは後で分かった。警察に通報し、警察が来るとやっと暴力を停止した。しかし、事件はそれで終わりではなかった。その後、わたしたちは、警察により拘留され、尋問された。しかも、法律違反を認めることを強要された。わたしたちは断った。結局、取材した資料をすべて没収されてから、釈放された。」

 取材に協力した通訳者の彭定鼎さんは10時間以上の尋問を受けて、治安警告の処分を受け、さらに国家安全警察に脅迫された。

 彭定鼎さんが最も不満に思ったのは警察が現場に駆け付けてから、身柄の自由を制限する行為を見て見ぬ振りしており、記者を拘留して尋問したことであるという。本紙の取材に応じて次のように述べた。

 彭定鼎さん:「私たちは、中庭に入ると鉄の柵に囲まれた裏庭が見えた。中に暗い建物があり、鉄柵中の人は僕たちに気づいて、話しかけて来た。陳情しに来たが、拘禁され殴られた話だった。取材開始から一分間程で北京駐在事務所の従業員が駆け付けて来た。わたしたちに暴力を振るって、拘束しようとした。 110番に通報して、来た警察に事情を説明して、裏庭に陳情者が拘禁されていると話したが、無視された。逆に、公共の秩序を乱したという理由でわたしたちを連行した」。

 河南省南陽北京駐在事務所の肖主任は、外国記者の取材を妨害したことを認めたが、北京公安部門と外交事務室の承認を受けているという。また、外国の記者が政府部門の許可を得ていないのは違法だと強調した。

 肖主任:「ここはホテルではない。北京駐在事務所で、記者の取材に応じない。市局の知らせによると中庭に入ることさえ禁止だ。取材なら必ず政府の許可を得てから部門の許可をもらわなければいけない。彼らはでたらめなことを書いて、警察も呼んだ。北京外事事務室、豊台区外事事務室の幹部まで来て、彼らが撮ったものをすべて没収した。彼らは勝手に撮って、勝手に書いて、でたらめだ」

 しかし、カーターさんは次のように反論した。

 カーター:「彼らは私達に外国記者取材条例に違反したことを認めるよう強要した、許可なしで政府機関に乱入したと言った、しかし、看板はホテルと書いてあった。私達が公共秩序を乱すと言われたが、襲われたのは私たちだ」。

 国境なき記者団は、この件について声明を発表し、中国当局がイギリス記者2人と中国人通訳者に対し、攻撃、拘留、恐喝したことを厳しく非難した。中国政府が今年1月から実施すると発表した「外国記者取材条例」を順守していないと強く抗議した。「条例」によると、外国記者は、中国国内での取材は取材する相手の承認を得る以外は、政府部門の許可は必要ない。

 通訳した彭定鼎さんは経済学者でフリー・ジャーナリスト。中国当局があらゆる言い訳をして、取材を妨害しようとしたことを指摘した。

 彭定鼎:「彼らは取材を拒否したと言わず、私達が公的機関の秩序を乱したと言い、取材の話を回避しようとしている。その上もし今回のことが犯罪と見られると、外国の記者は主謀者で私が共犯であるべきだが、警察は外国人記者を釈放した後、私を詳しく調査するなんて、ありえない話だ、明らかに自国民を差別している」

 
(翻訳/編集・侍傑)


関連記事
注目記事
^