上海富豪起訴事案:内情知る人権弁護士、傍聴阻止される

2007年10月30日 09時43分
 【大紀元日本10月30日】上海で一番の富豪と言われる周正毅氏の事案は10月23日午前9時、上海第二中級裁判所にて開廷した。すべての内情を知る上海の人権弁護士・鄭恩寵氏は傍聴に出かけようとしたが、多数の公安に阻止され、鄭氏は何度も床に押し倒された。鄭氏によると、上海市は当日、千人以上の各級信訪弁(人民の陳情を受け付ける場所)関係者を出動させ、直訴者の傍聴を阻止したという。

 北京「財経」誌ウェブサイトによると、周氏にまつわる起訴項目は、被告企業・上海農凱発展(集団)有限公司および元法人代表・周正毅氏の企業贈賄、企業関係者に対する贈賄、3件の増値税専用伝票の偽造計5つの項目を含むという。また、個人に対して、贈賄および資金の横領にて起訴された。

 周氏の1回目の裁判は2004年6月に上海市第一中級人民裁判所にて、証券取引価格を操作したことで、2年6ヶ月の有期懲役に処され、さらに資本登録の偽造で1年の有期懲役を処されることから、最終的に有期懲役3年の実行刑に処された。周氏は出所後に香港廉政公署に指名手配されて、昨日は再び5項目の事案で起訴された。

 
上海当局は鄭恩寵氏および直訴者らの傍聴を阻止した、鄭氏および直訴者たち

人権弁護士・鄭氏によると、これまでに公安と何度も接触してきたが、今回の公安の態度が最も凶暴であったという。公安は鄭氏から誰の指示を受けたかの質問に対して、「全員が上海統一だ。習進平は中央へ移動させられ、韓正がポジションにいるから、我々は韓の言うことを聞くのだ」と横柄な態度だった。

 鄭氏は実際、上海公安・陳興国他3人に阻止され、エレベーター内で約30分間閉じ込められた。後、様子を見に来た鄭氏の妻もエレベーター内に拘束されたという。最終的に鄭氏夫妻は保安により強制的に鄭氏の姉の自宅へ連行された。

 *千以上の政府関係者出動、直訴者を阻止

 同件の開廷日について、当局はこれまでに厳密に封鎖されてきた。鄭氏は同案の開廷前日に、弁護士の友人から翌日開廷するとの情報を入手した。友人はさらに「沢山の私服警察があなたの自宅周辺で待機しているに違いない。千以上の信訪弁幹部は、人大、党委及び19ヵ所の選挙区、各街道信訪弁周辺に待機している」とし、鄭氏の傍聴中止を助言した。

 *周事案に係わる各方面は頼昌星事案より広い 

 当局は何故ここまで外部傍聴者を恐れるかについて、鄭氏は周事案に係わる人・物は当年上海派の腐敗による遠華事案より数倍にも上るからだと指摘した。先ずは、上海の規模はアモイより大きいことと、周氏は個人的に4社の上場企業を有していることだし、中共の法律に従えば、個人は最多2社の上場企業しか有してはならないことから、周氏事案は広い面にわたり関係していると分析した。鄭氏は、同件は上海から香港、金融から政府、15年にわたる長い期間とのことから、同事案に関連する者の数は頼事案より多いとみている。

 *十七党大会後、周正毅事案は焦点になる

 中国問題専門家・張海山氏は、十七党大会終了後、周事案に対する処理はまさに、胡・温および上海派の江沢民との間に、注目される上層部における内部妥協だとし、鄭恩寵氏および呉志明氏の行方が周事案の表れだと主張した。

 張氏によると、当局は特に鄭氏を恐れているとし、何故なら、鄭氏はすべての内幕を知っているからだとし、当局は鄭氏が内幕と破綻を対外に発表し、メディアの関心を寄せられることを恐れているからだと指摘した。

 
(記者・李真、翻訳/編集・余靜)


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