法輪功迫害ドキュメンタリー、カナダCBC局中止後再度放送決定

2007年11月12日 10時36分
 【大紀元日本11月12日】中国領事館の圧力を受けて、11月6日夜10時に放送する予定の法輪功(ファールンゴン)の迫害に関するドキュメンタリー、「赤い壁の向こう側:法輪功の迫害」を突如にキャンセルしたカナダ国営報道テレビ局(CBC)は11月9日、ドキュメンタリーの放送を11月20日午後10時に、「ニュース・ワールド」の番組で放送すると発表した。

 CBCは6日の放送予定当初では、その数日間前から同ドキュメンタリーの予告宣伝を行ったが、放送当日番組開始直前にドキュメンタリーの放送を取消し、パキスタンのパルベーズ・ムシャラフ大統領のインタビューと入れ替える騒動があった。

 CBCスポークスマンのジェフ・キー氏は7日、ドキュメンタリーを放送する前に、中国駐オタワ中国大使館および駐トロント中国領事館の複数の関係者からの電話を受け、CBCテレビ局の上層部が、ドキュメンタリーを再審査することを決定したと明らかにした。キー氏はドキュメンタリー内容の検閲を終了すれば、放送する時間を改めて決めると明らかにした。

 一方、ドキュメンタリーの監督ピーター・ロウィ氏によると、6日夜5時30分にCBCから、放送中止の連絡を受けたという。ロウィ氏はテレビ局に、ドキュメンタリーの内容は「より多くの手直しが必要」と告げられた。また、テレビ局へ殺到した視聴者の問い合わせに対して、テレビ局側からは、「契約の問題」で中止したと答えたという。
「赤い壁の向こう側:法輪功の迫害」の監督ピーター・ロウィ氏(大紀元)



 *カナダ主要メディア、テレビ局を非難

 CBCの決定に対して、カナダ通信社、「グローバル・アンド・メール」紙、「トロント・サン」紙およびカナダ「ナショナル・ポスト」紙を含む多くのカナダ主流メディアやニューヨークタイムズ、インターナショナル・ヘラルド・トリビューン、AP通信社も今回の事件を報道し批判した。さらに、CBCテレビ局のウェブサイトおよびトロントの「ザ・スター」紙などもカナダ通信社の記事を転載し一斉に批判した。

 カナダ通信社は11月7日に、「中国領事館反対、CBCは法輪功ドキュメンタリーの放送を中止」について記事では、CBCテレビ局は24時間放送番組の中で何度も「赤い壁の向こう側:法輪功の迫害」の予告宣伝を繰り返したが、最後の最後になって、他のインタビューに切り替えたと報道した。その中で、国家の政治安定に対してこの精神運動は脅威をもたらすと中国政府の発表を報道している。これに対して、人権団体からは、北京政府が法輪功(ファールンゴン)学習者を虐殺および拷問した報告を発表している。

 11月9日、1500人の会員を有するカナダ記者協会は、CBCが中国政府関係者のクレームの後に、同ドキュメンタリーの放送の中止決定したことに失望したとの声明を発表した。声明の中で、編集の独立性は良い報道の礎石であり重要な意義を持つとし、報道関係者らに対して、個人または政府側からの圧力を拒否する呼びかけを強調した。また、同日の昼にカナダ反中国共産党浸透連盟は、CBCトロント本部ビルの外で集会を開き、今回の事件に対して、圧力に屈し報道内容の検閲を行わないようCBCに対して呼びかけた。

 11月9日午後、CBCスポークスマンのキー氏は、ドキュメンタリーは20日夜10時に「ニュース・ワールド」の番組で放送すると発表した。

 
(記者・靳欣、楊舒、翻訳/編集・余靜)


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