面接は第一印象が大切 犯してはいけない7つのタブー

第一印象が重要であることは誰もが知っていることで、特に就職活動の面接ではその重要性が増します。 そして、人があなたのことを判断するのに必要な時間は、ほんの数秒であることが多いのです。 しかし、面接で第一印象を良くする方法は、多くの人が知らないことではないでしょうか。

CNBCの専門家・著述家のゲイリー・バーニソン(Gary Burnison)氏は、短い期間に、採用担当者はあなたの人気、信頼性、どれだけポジティブかネガティブか、チーム内の他の人とうまく付き合えるかどうかなど、非常に重要な判断を下すことになるとシェアしています。

バーニソン氏は、大手人材紹介会社のCEO(最高経営責任者)として、数十年にわたるプロフェッショナルな経験を持っています。 彼は、数多くの求職者がずさんなミスをして、面接の結果に影響を与えるのを見てきました。 彼は、「第一印象」を一瞬で台無しにしてしまうような、最もダメージの大きいミスがあると言っています。

嘘をつく、誇張する、大げさに言う

ある求職者が、まだ前の会社で働いていると採用担当者に伝えました。しかし実は、彼は会社を辞めたあるいは解雇されたのです。彼は自分を好感度を上げたいから、もっとよく見せようとして、まだあの会社で働いていると嘘をついたのです。

しかし、これは「大間違い」です。バーニソン氏は、嘘をつくことは面接官を尊重しないことであり、そのダメージは取り戻すことはできないものだと言います。最高のCEOや従業員でもクビになった経験があります。ですからクビになったからと言って、「この世の終わり」と思わないでください。面接官はあなたの話が事実かどうかを確認します。正直に話すことを心がけましょう。面接官はあなたが誰なのか知りたいのであって、あなたが誰でないのかを知りたいのではありません。

遅刻

面接で最初に「遅れてすみません」と言ってほしい面接官などいません。彼らに遅刻した理由を「道に迷ったから」「所要時間を過小評価したから」「技術的な問題があったから」などといくら説明しても、単に「無能」だとしか思われません。 ですから、オンライン面接でも現場面接でも、遅刻は避けましょう。遅刻する事自体、待ち合わせをしていた相手に失礼にあたります。 面接官は、あなたと一緒に仕事をすることを想像するでしょう。時間を守らないことで、あなたは面接官に信頼できない人だと伝えていることになります。

関連性のない例を挙げてしまう

面接官に履歴書に記載されている一連の実績について詳しく説明するよう求められるかもしれません。いきなりそんな事を言われても緊張しているので頭が真っ白になってしまいます。結局、あなたは自分の履歴書に書かれていることを繰り返すだけになるかもしれません。このケースも、専門家たちが求職者に注意を促している問題です。

面接官は、あなたがどのように仕事に合っているのか、同僚やクライアントとどのようにコミュニケーションをとっているのか、具体的な内容を聞きたいからです。

あなたが挙げる例は、4つの重要な要素をカバーするものでなければなりません。
直面した課題(または機会)について
とった行動
達成した結果
経験から得た教訓

話しすぎたり、話し足りなかったりする

面接官から「(ある)チャレンジをどうするか教えて」という質問を受けることがあります。しかし、あなたは答える準備ができていません。
パニックになって、何か関連のあることを話したいとまくし立てて話すか、短く答えて沈黙するかのどちらかです。しかしどちらも避けたいことです。

準備の一番の方法は、事前にリハーサルをすることです。メンターや友人と模擬面接を行い、よくある質問に簡潔に答える練習をしましょう。(面接官に自分なりの質問をすることを忘れないでください。)

絶望的に振る舞ってしまう

面接後、緊張して椅子の横に座っていたり、「いつ連絡がありますか」と言ったりしても絶望しているように思われます。
また、あなたの能力やチームに溶け込む能力、なぜ他社に採用されなかったのかという疑問を持たれてしまうこともあります。

バーニソン氏は、シンプルなボディランゲージテクニックを使うことで、自分をより自信に満ちた人物に見せることができると提案しています。

視線を合わせる

親しみやすく、集中しているように見えます。
頭を下げて、うつむくのは避けましょう。そうしないと、心ここにあらずに見えたり、自信がなさそうに見えます。
両手は握らずに開いたままにしておきましょう。そうすることで、オープンな印象を与えることも出来るし、手を自由に動かしてジェスチャーをすることができます。

前傾、後傾して座る

前傾することで考えを表現しやすくなります。聞いているときに後傾する場合は、姿勢を開いたままにしましょう。

笑顔 

幸福感と自信を伝えながら、相手に良い印象を与えます。

食べ物や飲み物の持ち込み

受付や面接官が水を出してくれたら、それを受け取っても構いません。誰かの家にお邪魔するときのように、お願いしてみましょう。  テーブルの上に水筒があれば、面接官のために水を注いであげましょう。

ただし、コーヒー、炭酸水、お菓子などは持参しないでください。バーニソン氏は、何度か面接を出席したことがありますが、ある求職者が昼休みだと説明し、食事をしながら話をしてもいいかと尋ねました。これは失礼なことで、就職面接の大きな妨げになると彼は言いました。

「Bプラン」がない

面接がテレビ会議の場合は、事前にテストしてみましょう。トラブルに備えて予備の電話番号を用意しておきましょう。ビデオ会議システムによっては、ビジュアル通信と音声通信の間に2、3秒のタイムラグがあることに注意してください。会話の中で少し時間を置きましょう。

また必要なパスワードを知っていますか? あなたの表情はどうですか?  声の調子はどうですか? 照明はどうですか? 背景にペットや子供はいませんか?

専門家によると、最悪の事態を想定して準備をすると、「すべてがうまくいく」可能性が高くなるそうです。

(翻訳 源正悟)