欧州議会公聴会、中共当局の人権侵害に焦点

2007年12月03日 12時01分
 【大紀元日本12月3日】欧州議会は11月26日午後ブリュッセルで中国人権問題に関する公聴会を開いた。同議会の人権委員会のエレン・フロートル会長が進行役を務め、各界の関係者200人以上が出席した。

 
進行役で、 同議会の人権委員会のエレン・フロートル会長(大紀元)

中国のエイズ感染者を支援する人権活動家・胡佳氏は北京から国際電話で公聴会に参加した。

 胡佳氏は、中国国内で数百万人の人々が違法にリンチ、監禁などを受け、場合によっては精神病院に投じられる人もいると明かし、「国際社会と中国の民衆はオリンピックを介して中国に民主、自由、法制、開放、平和的な価値観などの構築を願っているが、中共当局は北京五輪を1936年のヒトラー政権が主催したベルリン・オリンピックのように、独裁と専制をさらに強化し、その合法性を立証しようとしている」と指摘、オリンピック開催のために、中共当局が過去の数年間にさらに多くの人権侵害を犯し、いまでも毎日進行している状況を説明した。

 欧州議会のスコット副議長は、豪州在住中国人の法学者・袁紅氷氏の証言を代読した。袁氏は、中国共産党は人類史上、最も深刻な人道に反する罪を犯している犯罪集団であるとし、「1999年から8年間続いてきた法輪功への政治迫害は、当代において最も悲惨な人権の災難である。北京五輪の開催を迎えるとき、人々は、花と歓声の背後に隠された中国の人権の大災難をまず注目しなければならない」と進言した。

 
証言するスコット副議長(大紀元)

欧州議会の議員、国際オリンピック委員会(IOC)の委員のパル氏は公聴会でIOCの声明文を読み上げ、IOCはスポーツ組織であり、人権と政治問題に関して主導的な立場はないため、人権問題を監督しないとの内容だった。この主張は複数の人権団体から非難された。

 「中国人権観察」の研究員フィリム・キネ氏は、IOCが2001年に中国にオリンピックの招致を許可した際に、中国の人権の改善を支援すると示していたが、現実では、中国の人権問題を無視し、この承諾は履行されていないと非難した。「中国人権」の執行主任は、中共当局が制定した北京五輪の参加を禁止するブラックリストの存在を提起した。エレン・フロートル人権委員会会長は、法輪功修煉者が同ブラックリストに編入されていることを挙げ、これは受入れ難いことと述べた。

  スコット欧州議会副議長は、昨年北京で自分と連絡または面会した数名の中国人が後に全員拘束され、人権弁護士・高智晟氏を含めて一部の人は監禁されており、監獄でそのうちの2人は拷問・リンチなどを受けていると指摘した。また、中国の強制労働収容所で数百万人が監禁され、その多くは法輪功修煉者であり、輸出用の玩具などの製造を強いられることやすでに3千人以上の死亡が確認されていることを明らかにし、中国の人権は益々悪化し、大規模な圧制が継続しているとし、国際社会がこれらの現実に目を向け、IOCはオリンピック憲章の倫理道徳の原則に従い、中共当局の人権改善の約束が履行されているかを監督する責任がある、などと強調した。

 公聴会の進行役、前述の欧州議会人権委員会のフロートル会長は同議会を代表して、これから中国当局に圧力をかけ、必要な措置を取る構えを示した。

 中国大使館の代表は本公聴会を欠席した。前述のIOCの代表、シュミット委員は上記の一連の証言を公聴した後、中国で進行している人権侵害を無視できないと語り、詳細をIOCに報告することを表明した。

 

 
(記者・李孜、翻訳/編集・叶子)


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