印刷版   

1月8日、福井日銀総裁、パリで開かれた日仏交流150周年記念シンポジウムで講演し、グローバル化のもとで各国中央銀行が連携することが重要との見解示す。昨年12月撮影(2008年 ロイター/Michael Caronna)

グローバル化のもとで中央銀行間の連携が重要=福井日銀総裁

 日銀の福井俊彦総裁は、パリで開かれた日仏交流150周年記念シンポジウムで講演し、グローバル化のもとで各国中央銀行が連携することが重要との見解を示した。

 日銀がホームページで講演の内容を公表した。

 日銀によると、福井総裁は「世界経済全体の動きを抜きにして経済情勢を判断することは、どの中央銀行にとっても不可能であり、金融取引のグローバル化はある1つの国で生じたショックが、幅広い地域・市場に瞬時に波及するようになっている」と指摘。「中央銀行間の連携が一段と重要性を高めている」と述べた。

 また一方で「中央銀行同士は、互いに切磋琢磨する関係にもあり、その1つの例が、金融政策の透明性の向上を巡る各国の取り組みだ」とした。

 例えば、金融政策の目的である「物価の安定」をどう表現するか、という根本的な問題は、「単にわかりやすさを追求するというだけではなく、一方でどう柔軟性を確保するか、というバランスの問題に対して、各国は同じ問題意識のもとでも、異なる解答を示している」とした。

 具体的には、「最も直裁に目標インフレ率を示すインフレーション・ターゲティングは、英国などで採用されているが、運用が硬直的にならないように柔軟性を確保する仕組みが次第に整えられてきたほか、欧州中央銀行では、物価安定の定義を消費者物価指数前年比で表現するとともに、通貨供給量の増加率に参照値を設けている」と指摘。

 日本銀行では、06年に新たな金融政策の枠組みを採用し、物価安定の理解との関係で、蓋然性の高いシナリオを評価するとともに、上下のリスクの点検を行うという複合的な枠組みになっていることを紹介した。さらに、米連邦準備理事会(FRB)では、昨年11月、コミュニケーション戦略の拡充策を公表し、その1つの要素として、経済・物価見通しの期間を3年間に延長したことを指摘した。

[東京 8日 ロイター]

 (08/01/09 00:51)  





■関連文章
  • EU経済は今後も成長維持、改革を推進すべき=EU首脳(07/12/15)
  • 福田元官房長官が新総裁に当選=自民党総裁選(07/09/23)
  • 自民党総裁選、19日投票の方向で調整=与党筋(07/09/13)
  • 今週の焦点:米金利落ち着けば株高・円安地合い継続か(07/06/18)
  • 日銀は金利を段階的に引き上げていく=福井総裁(07/06/06)
  • 米大統領、ゼーリック前国務副長官を世銀次期総裁に指名(07/05/31)
  • くすぶる参院選前の利上げ説、与党からは警戒の声(07/05/29)
  • 次期世銀総裁、米国人を強く希望する=ブッシュ米大統領(07/05/22)
  • 世銀総裁、交際相手の女性職員厚遇問題で過ち認め謝罪(07/04/13)
  • 現行金融政策維持、全員一致で決定=日銀決定会合(07/04/10)
  • 福井総裁の村上ファンドへの拠出金、払い戻しが完了=日銀(07/04/09)
  • 短観で労働需給タイト化、賃金・物価への波及で政府・日銀にギャップ(07/04/03)
  • 3月日銀短観、大企業製造業・業況判断指数が悪化(07/04/02)
  • 2月利上げ反対の日銀副総裁、物価先行き不確実性を懸念(07/03/08)
  • 上海株の下落、大きな調整の予兆─竹中元担当相=民放TV(07/03/04)