【大紀元日本1月21日】中国のメディア報道によると、1月15日、中国南部の広東省韶関市始興県で衛星整流カバーが発見され、10月に打ち上げた月衛星嫦娥1号のものだと見られるという。以前同地区でも発見された砕けたものとは違い、同整流カバーは衛星整流カバーの丸半分の完璧な形を保っているため、インターネット上では、疑い深いネットユーサーらが、嫦娥1号の発射を巡る疑惑論争に再び火を付け、熱い議論となった。
発見された整流カバーは、長さが7メートル、直径は5メートル、先端が丸くなった金属体。周囲の枯れた木と葉の様子から見ると、落ちてからすでに2ヶ月近く。カバーでは「CZ-3A」のマークから、嫦娥1号を発射する「長征3号」のロケットの略称と思われるという。
昨年12月、嫦娥1号による初めての月面写真がGoogle月面写真と酷似し、偽造写真の疑惑で中国のインターネット上で大いに話題となった。プロジェクト責任者の科学者・欧陽自遠が、Googleの月面写真とは違い嫦娥1号の写真では新しいクレーターが写っていると主張、偽造の指摘に反論したが、その後、多くの分析ではこの新しいクレーターが新しい地形ではなく、単なるデーター合成する際の技術ミスと分かった。しかし、当局はそのミスについて声明も謝罪もしておらず、その後、一ヶ月間も嫦娥1号に関しては沈黙を保ち、中国のネットユーサーらに強い疑いが残したままだった。
今回発見された整流カバーが形はあまりにも整い過ぎており、発射後大気層で燃えた跡もほとんど見えないため、疑い深いネットユーサーらが再び、嫦娥1号の発射は本当に成功したのかなど疑惑の声を上げた。
あるネットユーサーによると、「整流カバーは、衛星・ロケット分離の段階で、衛星を放した後、自動的に脱落し、大気層で燃えるのは普通。しかし、現在の整流カバーの完全な状況を見ると、衛星は大気層を出たとは思えない」という。
しかし、「整流カバーは燃えていないのは、最新の特殊材料を使っているのではなか」と反論し、当局はいくらうそを言うとしても、衛星発射という重大な問題ではまさかうそをつかないだろうという意見も見られる。
多くのネットユーサーが、嫦娥1号が一ヶ月以上も音信が絶えたことを疑問に思い、「新年でも挨拶も全然来ないのは、当局一貫したやり方とは合わない」「まさか嫦娥がすでに火星に直行し、2月の旧暦新年に全中国人民にビッグ・サプライズを与える狙いでは?」と皮肉る人々も少なくない。
更に、月面に華南虎を乗せ、クレーターを掘る科学者・欧陽自遠と農民・周正竜のパロディ漫画を描いて、「嫦娥1号が月で虎を探している」と皮肉り、当局の捏造行動パターンを想起させるものもいる。
 | | 科学者・欧陽自遠と農民・周正竜を揶揄したパロディー画像 |
2007年、中国では多くの捏造事件が発覚。最も議論を扇ったのは、絶滅の華南虎を写真に収めたとアピールする農民・周正竜に、当局がバックアップしてこられの写真は政府側も確認したもので本物であると宣言して写真を発表したが、結局、写真は周正竜が紙で作った虎を林の中に置いて撮影した偽造だと判明した。その後、華南虎は流行語となり、贋物の代名詞となった。
ネット上で熱くなったこの嫦娥1号に関する疑問に答えるかのように、1月18日、官製メディアの新華ネットが、再び、嫦娥1号が月の背面写真を捉えた写真ニュースを報道した。しかし、内容は、昨年12月11日のものだった。
中国問題専門家の分析では、嫦娥1号の月面写真であろうと、華南虎の写真であろうと、その真偽を巡る議論は問題ではないという。現在の中国では、信用と誠実はすでに完全に崩壊したことが問題だとしている。
(翻訳編集・肖シンリ)
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