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ダライ・ラマ(Franco Origlia/Getty Images)

中国当局、ダライ・ラマ帰還反対の署名チベット人に強要

 【大紀元日本1月7日】中国当局は、チベットの精神的指導者ダライ・ラマ(72)のチベット地区帰還に反対する嘆願書に、チベット人に署名を強要したという。英国ロンドンを拠点に活動するグループが明らかにしたもので、ダライ・ラマが米国の最高栄誉賞を受賞したことへの報復とみている。

 ブッシュ米大統領は昨年10月、首都ワシントンで亡命中のダライ・ラマに議会からの最高栄誉賞として金メダルを贈ったが、そのことが北京を怒らせた。昨年9月にはドイツのメルケル首相がダライ・ラマを歓迎したが、それに続くものだった。

 ダライ・ラマは、中国共産党支配に対する蜂起が失敗し、1959年に仏教徒が圧倒的に多い故郷を去り、インドに亡命した。北京と、ダライ・ラマの特命を受けた全権大使が密室にて交渉を重ねているが、いまだ進展はない。

 「チベット解放キャンペーン(Free Tibet Campaign、以下FTC)」の執行代表アン・ホームズ氏は、「中国当局は、ダライ・ラマ帰還反対キャンペーンの宣伝を仕組んでいる」という。

 同グループによると、甘粛省のカーム地域のリーサンで昨年12月、市民集会が開かれ、参加者の多くはチベット人で、集まった市民らは、ダライ・ラマの帰還に反対する者は、挙手するように言われた。

 また、住民らは、自宅に武器を所有していないならば、挙手するように言われた。武器を所有するのは違法なので、誰もが挙手した。その現場が写真に収められ、国家メディアに送られ、住民らはダライ・ラマの帰還に反対していると主張したという。

 12月にも、甘粛省の町村役場の職員らは、中国国内旅行に招待された。旅費は公金から支払われたという。

 署名を強要

 FTCによると、旅行に出発する前、職員らは、同省北西部の都市・蘭州で会議のために招集され、住民代表としてダライ・ラマ帰還反対の署名を強要されたという。その会議の模様は現地のテレビで放映された。

 ホームズ氏によると、合作市のアムチョクの老人は、署名を拒んだところ、その場から連れ去られ、殴られた。そのため、若いチベット人のグループは、レストランで会食していた町村役場の職員らを襲ったという。

 その際、数人が重傷を負い、病院に搬送された。その襲撃を目撃し、負傷者らと話した僧侶の言葉として、ホームズ氏は伝えた。

 FTCの広報担当マット・ホイッティケース氏によると、甘粛省のチベット人は、ブタを屠殺して新年を祝うよう強要されたという。ダライ・ラマが亥年生まれなので、その長寿を祈るためにブタを屠殺しないと決めていたのをあえて破らせたのである。

 チベット人の多くは、北京政府がダライ・ラマを分離主義者と非難しても、ダライ・ラマに忠誠を誓っている。ダライ・ラマは、中国国内でのチベット人自治を提唱する「中道」を唱えているが、北京政府は全く信用していない。

 チベットの首都ラサの中国共産党副主席を務める秦宜智は「分離主義に反対し、安定と永続的な平和を促進するためにより大きな貢献をする」よう、住民を急き立てている。

 中国は、数百年続いた農奴制を終わらせ、未開発地域に反映をもたらしたのは共産党であるとして、定期的に、ヒマラヤ地域での統治を保持している。

 中国は昨年12月、チベットで宗教弾圧が増加しているという非難を退け、逆に、ダライ・ラマを農奴制の再導入を望んでいると非難した。

(翻訳編集・月川)

 (08/01/07 12:20)  





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