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全世界サンゴ礁、2050年には絶滅か

 【大紀元日本2月10日】科学者らは、二酸化炭素排出量上昇によりサンゴ礁が2050年に絶滅するという警告をしている。

 石炭燃料、石油、及び天然ガスにより空気中の二酸化炭素量が増加し、二酸化炭素は海水に溶け込み海水の酸性度を上げる。これはサンゴが形成するサンゴ礁が造られるのを妨げる。つまり、再生することが出来ない為、死に始めているということを意味する。

 USAトゥデイ(USA Today)によると、米国海洋大気庁(National Oceanic and Atmospheric Administration=NOAA)の海洋学者17人を含む7ヶ国が共同で執筆した、世界温暖化のサンゴ礁及びその他海洋生物に対する影響の報告は、現在最も万象を網羅している詳細な報告書である。海洋学者は「世界温暖化は海洋生物の多様性にとって、本当に深刻な脅威である」と指摘している。

 サンゴ礁の役割は重要だ。魚類の孵卵区及び繁殖区になり、また沿岸の人々に魚を提供し、リゾート地、観光資源にもなり得る。アジアのサンゴ礁漁場は10億人分の漁獲量を提供しており、サンゴ礁の経済収入は総額300億米ドルを超えるものだ。

 大気中の二酸化炭素の濃度予測に対し、科学者は将来全世界のサンゴ礁の運命には3通りの可能性があるとしている。

 最も良い状況は二酸化炭素濃度が現在の平均値380ppmを維持することで、このまま維持出来ればサンゴ礁はすべて保持できる。

 もう一つの状況は濃度が450ppm~500ppmに上がり、海洋温度が3・6度上昇した場合。比較的高い水温下でも生存できるサンゴは生き残るが、サンゴの種類は減る。このため魚類及びその他の海洋生物も減少する。

 最悪の状況は濃度が500ppmを超え、海洋温度が5・4度以上上昇した場合だ。この時サンゴ礁は崩壊し、海洋生物の半分は消失する。各種海藻類が全ての海洋で主役となり、浮遊生物が大幅に増加する上、水質も悪化する。

 近年大量に使用された石炭および石油は二酸化炭素濃度を上昇させ、海水をますます酸化させてしまった。

 米国海洋大気庁のビリー・コージー氏は、「過度の乱獲、海洋沿岸の開発及び環境汚染がサンゴの退色や海水の酸化をもたらし、全世界のサンゴ礁が巨大な変化に直面している」と指摘している。

 
(翻訳・坂本)


 (08/02/10 08:49)  





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