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1600年前の石窟彫像群が発見される=中国陝西省

 【大紀元日本2月23日】先ごろ、中国陝西省岐山県蔡家坡鎮付近で独特な手法の窟龕(くつがん)彫像群が発見された。専門家の推測ではおそらく1600年以上前の北魏時代から西魏時代のもので、歴史的意義と保存価値を備えているという。

 西安晩報によると彫像群は、蔡家坡鎮宋家堯村当地では「黒風洞」と呼ばれている石山で発見されたという。遠くから眺めると、山の中腹の絶壁にいくつかの石窟が確認できる。正方形や上部がアーチ形で下部が四角い石窟があり、その中の4つには一体の仏像と、7~8体の大きさが異なる付添人の彫像や、石窟の入り口の左右に様々な人物あるいは石獅子が彫刻されている。

 中でも最も大きな石窟の中には2・5mほどの高さの大仏と、入り口の左右にそれぞれ古代衣服を身に着けている人物の彫像が彫刻されている。また別の石窟は砂と雑草に半ば埋もれていたものもあり、窟内の上から下まで5段並んだ仏像が発見されている。それぞれの小さな仏像は15cmほどの高さで、合わせて100体を超える。

 陝西周秦文化研究会会員・安君氏によれば、これらの石刻仏像は昨年発見されていたもので、彫像の特徴ははっきりと唐代の手法である「貌如宮娃」と符合するものもあり、人物彫刻は優美な姿態、いかり肩、広げた脚などがこれにあたる。彫刻の中で最大の石仏は北魏時代のものに属する可能性が高い。

 陝西省考古研究院副院長・張建林氏は、これらは大変珍しい窟龕彫像であり、彫刻の人物は髪を高く束ね、造形は高く、すらりと痩せ、衣を帯で留めていることから1600年以上前の北魏から西魏の間に造られたものではないかと考えている。

 また張氏は、当時仏教は中国西北各地で流行している。岐山の窟龕は中国仏教文化及び窟龕の歴史、石造仏像の研究に関係する重要な意義を持っていると話す。

 窟龕は断崖を削って造った洞窟、龕(神棚或いは仏壇)の事を指し、各佛教人物を供養する仏事活動である。中国の大型佛教窟龕は甘粛省莫高窟、河南省龍門石窟などが代表的。

 
(翻訳・坂本)


 (08/02/23 09:45)  





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