流行語で読み取る激変の中国(72)

【大紀元日本2月9日】

51、毎個人至少擁有一個夢想,有一個理由去堅強。

△ 誰にでも、少なくとも一つの夢があり、懸命に生きる理由があるはず。

注釈=この流行語の見所は、「堅強」である。四川省の汶川大震災で、一匹の豚が地震発生後36日間生き抜いて救出され、話題となった。この豚は、「猪堅強」(強い豚)という名前がつけられた。以降、「~堅強」という言葉が流行っている。

52、成熟的人不問過去,聡明的人不問現在,豁達的人不問未来。

△ 成熟した人は過去を問わず、聡明な人は現在を問わず、闊達(度量の大きいさま)な人は未来を問わない。

注釈=大学生たちの「自ら努力する」という座右の銘だろうか。

53、情就像二個拉皮筋的人,受傷的総是不願意放手的那一個!

△ 愛情とはまるで二人がゴムひもを引っ張り合うようなこと。痛手を負うのは決まって手放そうとしない方である。

注釈=ひねりの効いたジョークのようだが、悩める人にとっては、はなはだ深刻である。

 54、心若没有棲息的地方,到哪里都是在流浪。

△ もし休息するところがなければ、心はどこに至っても放浪する。

注釈=天安門事件以後、大学生は「夢のない世代」と呼ばれている。一般的に言えば、金銭、恋愛、遊び、消費、留学、事業などが彼らの心のよりどころ。それらがなければ、情緒不安定になってしまうのか。

 55、珍惜生活――上帝還譲你活着,就肯定有他的安排。

△ 生活を大切にすべきだ――神様が僕らを生かしている以上、必ずそれなりの按配があるはずだ。

注釈=やや消極的だが、未来を信じ、頑張って生きていく大学生たちの一面を現わしている。

 56、工作,退一歩海闊天空;愛情,退一歩人去楼空。

△ 仕事では、一歩退けば天地が広がるが、恋愛では、一歩退けば人が去り部屋が空っぽになる。

注釈=職場や社会でトラブルが起きた時、譲歩するのが知恵ある行動だが、恋愛においては一歩でも譲歩すれば終わりなのだろうか。

57、我們産生了一点小分岐,她希望我把糞土視為黄金;我希望她視黄金為糞土。

△ 彼女とぼくの間に、ちょっとした見解の不一致がある。彼女はぼくに汚い物を尊い物と見なすように願っているが、僕は彼女に尊い物を汚い物と見なしてほしいのだ。

注釈=拝金主義が中国社会の隅々まで浸透している今、このような信条をもつ若者は次第に少なくなっている。