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「当局はうそをついた」=ラサ僧侶の涙の抗議で失敗した取材ショー

 【大紀元日本3月29日】共産党中国当局のチベットへの流血弾圧に対する国際社会の非難に対し、3月26日、「選ばれた」香港および海外の記者団をチベットへの「取材」に招いた。一行がラサ大昭寺を通過したときに、約30人の若い僧侶が突如に大声で「チベットには自由がない、チベットには自由がない」と叫び、記者たちの注意を引き寄せた。1人の僧侶は涙ながら、ラサで起きた抗議活動は亡命政府のダライ・ラマとは関係ないと懸命に訴えた。

 「サウンド・オブ・台湾」の報道によると、僧侶たちは記者たちに対して「中国共産党(中共)はうそをついた。でも、(武力)鎮圧は全てが本当だ」と訴えた。これに対して、記者は「あなたたちはやっていなくても、中共はあなた達がやったと言っているのですか」と質問した。僧侶は「中共は各寺の門をとじ閉めて、僧侶たちがそこから出られたにようにした」と答えた。ほかの僧侶も「中共の言っていることはすべてが嘘だ。礼拝に来た人たちは全員中共の幹部で、わたしたちは解放されていない、うそ偽りだ。中共はチベット人を虐待している」と訴えた。

 *チベット抗議活動、ダライ・ラマと無関係

 3月26日は記者団の取材の初日で、公安の厳重な警備の中で行われた。漢人が多く住む地区では平時と変わらない様子だった。

 中共は対外的にはチベットの抗議活動はダライ・ラマの仕業だと放言しているが、僧侶たちは記者団に事実を明らかにした。海外記者によると、中共政府関係者が記者たちにチベットの「暴動」を説明しているときに、彼の声は大昭寺の僧侶たちの叫び声に消された。僧侶たちは「われわれはダライ・ラマに戻ってほしい。われわれは自由がほしい」と叫んだ。1人の若い僧侶は涙ながら、ダライ・ラマはラサで起きた抗議活動とは関係ないとし、チベット人は民家や店を破壊し物を奪ったり、放火したりしていないと訴えた。僧侶たちはそのすぐ後に、公安に連行された。

 記者団の多くは今回の出来事を報道したが、中共官製新華社は短い報道しか行われなかったし、僧侶たちの訴えに言及しなかった。また、中共は今回の鎮圧の中で、死者22人だと公開したが、亡命政府の情報によると、中共の暴力および流血鎮圧は少なくとも140人が死亡しているという。

 今回は中共が計画した香港および海外メディアの記者にラサ市「平和」の状態を見せるために手配し、今夏の五輪のために準備を進めて行く意図だった。しかし、チベット僧侶は命の危険を顧みずに、チベットには自由がないという真実を海外メディア団体に伝えようとした。

 今回は米・欧州・中東およびアジアで、「ウォールストリート」紙、「USAトゥデイ」紙、英「フィナンシャル・タイムズ」紙、日本共同通信社、韓国のラジオ局およびアラビア半島テレビ局等を含む17社のメディアで計24人の記者が中共に招待された。しかし、英BBCは招待されなかった。
チベット新聞局局長の劉セン氏は、「チベットはすべてが回復した」と宣言した。しかし、ラサ市は厳重な警備をしている軍警察が町中を巡回しているほかに、街中には人がおらず、大部分の商店は休業している(AFP)


 *ラサ市、至るところに武装警察

 チベット新聞局局長の劉セン氏は、「チベットはすべてが回復した」と宣言し、世界で有名なポタラ宮も3月26日に対外的に開放したと発表した。しかし、記者たちが見たものは、公安が民衆の身分証明書を厳しくチェックし、夜10時以降は許可された地元の住民だけが外出できる。実際、町には軍警察の他に誰もいない。

 記者団は空港からラサ市のセンターに向かっているときに、3箇所の検問所を通過したが、チベット人なら、殆ど全員が検査された。AP通信社の記者によると、ある検問所で取材しようとしたときに、地元当局に遮られたという。

 *監視・尾行、取材は阻止

 今回の取材に招待された記者団が行った全過程において、監視・尾行が行われた。また、空港から市内までの時間をわざと延ばし、意図的に時間のコントロールをしていることは明らかである。

 記者たちは到着した初日に数時間の自由行動があったが、どこへ行っても必ず尾行する車が後ろについているし、記者を乗せたタクシーの運転手は必ずのち事情聴取される。これに対して、記者たちは検問所で車が止まったときに、尾行した公安に抗議し、言い争った。

 また、記者たちは、中共官製「チベット暴動」のドキュメンタリーを見せられた。しかし、劉セン氏および他の政府関係者は、チベット人への鎮圧、そして、何故抗議パレートが行われたかの原因についての質問には答えなかった。
海外記者に訴える若い僧侶たち(STR/AFP/Getty Images)


涙ながらに訴える僧侶たち(ビデオ)

http://www.youmaker.com/

 
(記者・林飛、翻訳/編集・余靜)


 (08/03/29 10:56)  





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