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チベットの苦境を訴えるSFTJのドルジェ代表(大紀元)

チベット留学生会、長野で記者会見

 【大紀元日本4月25日】SFTJ(チベットを解放する留学生の会日本支部)は25日午後、長野県庁舎の3Fで記者会見に応じ、チベットのこれまで置かれてきた苦境、特にパンチェン・ラマ11世の中共当局による不当な拘留の問題、一般チベット人に対する自由と人権への侵害について訴え、内外の記者団に報道による救いを求めた。

 会見で代表のツェリン・ドルジェさん(34)は、自らがインド亡命政府の難民二世であると身分を明かした上で、会見の4月25日がダライ・ラマ法王が認証したパンチェン・ラマ11世の誕生日に当たり19歳になるはずであるが、13年前に中共当局によって身柄を拘束されて以来、消息が途絶えていると訴えた。

 ドルジェさんは、「中共政府は、2001年に五輪を誘致した際に報道の自由を約束したはずなのに…現状では、たくさんの遊牧チベット人を無理やり移住させて文化を奪い、お寺でダライ・ラマ法王を否定する思想教育をし、山を越えて亡命しようとする子供を射殺する」など、生きる権利や思想の自由が踏みにじられていると訴えた。

 ドルジェさんは、「決して五輪に反対しているわけではない」と自らの立場を明らかにした上で、「中共政府には、五輪憲章の世界平和や人間の尊厳という理念に立ち返り、チベットで続けられている人権侵害を直ちに停止してもらいたい」と訴え、中共政府に以下の五点を求めた。

 1)独立した調査団をただちに受け入れ、何が起こったのか事実関係を調べてほしい。

 2)報道陣に対し、直ちにチベット全域での自由で公正な取材を保証してほしい。

 3)直ちにチベット人への弾圧をやめてほしい。

 4)思想的な理由による逮捕者や拘留者をすみやかに釈放してほしい。

 5)負傷しているチベット人がすみやかに適切な手当てが受けられるようにしてほしい。

 6)封鎖状態にあるチベット仏教寺院の軟禁を解き、チベット人僧侶の行動の自由を保証し、生活必需品が入手できるようにしてもらいたい。

 ドルジェさんはまた、26日朝に善光寺で予定されているチベット騒乱による犠牲者の追悼法要についても触れ、「チベット人犠牲者だけでなく、中国人犠牲者をも一緒に弔ってもらえるとは素晴らしい…関係者に深く感謝したい」と述べた。

 ドルジェさんは、「今回の衝突は、長年の鬱積したものが爆発したもの。ダライ・ラマ法王は常々おっしゃっています…私たちが自由を求める声は、中国政府という国家に向けられるべきであって、中国人個々に向けられるべきではない…現在でもチベットでの衝突は続いており、すでに犠牲者は150人を越えた。これらは中共政府の政策の犠牲者だと思う」と述べた。

 26日に追悼法要を予定している善光寺の関係者ら18人による「平和を願う僧侶の会」は、「さまざまな人種、民族、国家、宗教が共存して調和する世界こそが、仏教の理想世界。これは、五輪憲章の掲げた平等の理念に一致する」と述べた上で、北京五輪の平和的実現を強く支持した。

 
(記者・青嵐)


 (08/04/25 23:56)  





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