印刷版   

キュウリの出荷作業の様子=2006年6月、広東省広州で(Getty Images)

珠江デルタ:水土汚染により香港へ供給する野菜拠点を北へ移動

 【大紀元日本4月20日】近年、珠江デルタ地区では工業発展が目覚ましく、水土汚染が日増しに拡散しているため香港に供給している広東野菜の栽培拠点が深刻な浸食に遭い、次第に北へ移動しているという。

 香港「大公報」によれば、河南最大の香港への野菜輸出拠点「潤豊国際野菜交易センター」が毎日香港へ向けて出荷する野菜は700トンを超え、香港が輸入する野菜の4割を占めているそうだ。しかし、これらの7割を超える野菜は珠江以外の地区のものだという。

 ここ数年来、潤豊果菜公司は周辺地区からの商品では需要に応え切れないという苦しい状況に陥り、入荷ルートを北へ向けて開拓することを迫られた。同公司の責任者は、珠江デルタの日増しに深刻になってゆく水土汚染は野菜市場の生存空間を圧迫し続けていると話す。

 2005年、中国国家環境保護局は珠江デルタ、長江デルタ等の地区に対し行った3年間の「典型区域土壌環境質量状況探査研究」により、珠江の4割近い田畑の土壌が重金属汚染の基準値を超え、その中の1割が「重度」に基準値を超えたレベルであったことを示した。

 昨年下半期、広東省農業庁、省環境保護局及び省国土庁が、広州、佛山、東莞、中山などの地区で合同調査を行った。その結果、広東省の大中都市郊外及び珠江デルタの野菜拠点の汚染問題が突出しており、中でも南海、新会の一部の耕地では重金属汚染が深刻で、台山、惠陽、花都、南海、番禺、新会、高明、東莞などの一部の野菜栽培地も重金属の汚染を受けているという。中国国家品質検査総局は昨年4月から香港に出荷している全ての野菜市場において検査検疫を行い、記録管理を実行しており、これを通過していない香港に出荷する野菜市場や加工品販売企業は暫時香港への輸出停止を受ける。これにより、広東から香港へ輸出される野菜は、「リニューアルブランド」を形成する。

 中国品質検査総局の輸出入食品安全局資料によれば、3月25日までにすでに公布されている。合わせて13の中国供港野菜種植基地検査検疫記録のリストには、広東省北部及び東西両側で合わせて73ヶ所、特に韶関、清遠、湛江、肇慶等の市の占める割合が高くなっている。この他、惠州を除く珠江デルタの各市のわずか44ヶ所、しかも全て都市の未発達地区と深センを含む7ヶ所は全て龍崗、宝安2区内にあり、広州の13ヶ所は増城、従化などにあるそうだ。

 また資料では、中国各地の香港へ輸出するための野菜栽培拠点は合わせて591ヶ所、遠くは雲南省、山東省、遼寧省、江蘇省、河北省等十数省区にまでおよび、広東省はわずか157ヶ所で27%にも及ばないことが明らかになっている。

 報道によると、このことから香港へ輸出する野菜市場には、省をまたいで移ってゆく傾向が現れており、関連部門の広東省の生態環境の憂慮を反映していると言えるだろうとしている。

 
(翻訳・坂本)


 (08/04/20 10:47)  





■関連文章
  • 香港・マカオ市民、米買いだめ殺到(08/04/19)
  • 馬英九・次期台湾総統:香港市民は台湾へ、ノン・ビザの検討へ(08/04/17)
  • 野菜の高騰で自家栽培ブーム=英国(08/04/11)
  • 「人権聖火」大陸入り、「同じ世界・同じ人権」を主張=香港宣誓集会(08/03/26)
  • 台湾新総統、北京に警告「台湾を香港・チベットと同じく扱ってはならない」(08/03/23)
  • 中国当局、報道関係者をチベットから強制追放=香港記者協会が非難(08/03/19)
  • インフルエンザで児童3人が死亡、小学校、幼稚園などが休校に=香港(08/03/14)
  • 8割近くが緑内障のリスク持つ=香港調査(08/03/07)
  • 中国産ワインから基準値超える防腐剤=マカオ(08/03/04)
  • 【なぜなに中国語】(9):この野菜は、何ですか?(08/03/02)
  • 連日の低水温で150トン近くの養殖魚が凍死=香港(08/02/22)
  • 香港:アオサギから鳥インフルエンザH5N1感染を確認(08/02/19)
  • 大雪災害後野菜価格が急騰、インフレ率は7%に(08/02/17)
  • 中国大雪災害、SARS以来の公共危機=香港メディア(08/02/08)
  • 北京五輪:中国当局、スパイ罪で服役中の香港人記者を釈放(08/02/06)