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判決当日、法廷外に集まった外国記者と声援する陳情者たち(大紀元)

エイズ感染者支援の人権活動家、3年6ヶ月の有罪判決

 【大紀元日本4月5日】北京市在住のエイズ感染者を支援する活動家・胡佳氏(34)が中国当局に逮捕された案件について、4月3日に、北京市第一中級人民法院(日本の地方裁判所に相当する)で法廷審理が行われ、当局は「国家政権転覆罪」の罪状で、同氏に懲役3年6ヶ月、公民権剥奪1年の判決を言い渡した。

 今回の法廷審理には、胡氏の母親と妻が傍聴した。

 代理の李方平・弁護士は、「審理は朝9時半から始まり、20分後に我々に判決結果が伝えられた。胡氏は終始発言しなかった…中国の法律規定によれば、10日の上訴期間がある。胡佳氏とその家族が相談してから決める」などと話した。

 今回の裁判所の判決について、李・弁護士は、「このような判決は受け入れ難いものである」と語り、「我々は同氏の言論が過激と認識していない。多くは一般的な評論で、大多数は人権活動と関連があり、政治的な文章が極めて少ない」と話した。

 公安当局に地方に強制連行された、1989年の大学生民主運動「天安門事件」で負傷して身体障害者となった斉志勇氏は、胡氏の完全無実を強調し、「胡氏は社会の低層に生きる人々の基本権利を守るために、一連の呼びかけをしただけ。罪状は当局が強いたものである」と述べた。

 判決当日に、法廷の外では計40、50人の外国メディアの記者が現場で取材、地方からの陳情者約200人が胡氏を応援するために駆けつけた。河北省出身の陳情者・程英さんは、「これらの陳情者は皆、胡佳氏の支援を受けたことがある。今日、自発的に声援しにきた…私服警察がたくさんいたが、干渉はしなかった」などと話した。

 2007年12月27日、胡佳氏は「国家政権転覆罪」の罪状で勾留されていた。今年1月30日、当局は再び同様の罪状で同氏を逮捕した。3月7日、検察機構は起訴状を裁判所に送付し、3月18日、同案件は北京市第一中級人民法院で公開審理された。

 起訴状によれば、胡佳氏は国外のインターネットサイトで文章を掲載したり、国外メディアの取材を受けたりしていた。これが判決の証拠となっている。

 胡氏が逮捕されてから、その妻の曾金燕さんと生まれて3ヶ月あまりの娘は、公安当局の厳しい監視を受けている。胡氏は長い間、中国でのエイズ大規模感染の被害者を救済してきた。そのほかでは、人権問題にも積極的に取り組み、関連の文章と評論を国外でよく発表していた。

 

 胡氏の案件は中国当局が五輪開催前に、政権異議者を弾圧し、見せしめにするための実例である、と人権活動家たちは非難している。

 胡氏の妻・曾金燕さんによると、同氏が逮捕されてから様々な虐待を受けた。70日の監禁期間中に3回しか戸外に出してもらえず、毎回わずか30分ほどだった。始めの1ヶ月間ほとんど睡眠が取れず、夜間は6時間以上の取調べを受け、昼間は睡眠を禁止された。

 逮捕直前に、胡氏が香港メディアの取材を受ける際に、自らの運命を案ずるかのように、以下のように語った。「もし、あなたが暴力団に誘拐されたら、最初に思い浮かべるのは警察に助けを求めること。しかし、もしあなたが警察に誘拐されたら、だれがあなたを救えるのか、だれも救えないのだ」。

 中国の温家宝・首相は最近の記者会見で、胡佳氏の逮捕問題について質問を受けた際に、「オリンピックの前に、政権異議者を取り締まっているという話はまったくの捏造であり、(そのような事実は)一切存在しない」と答えた。

 

 (記者・古清児、翻訳/編集・叶子)


 

 (08/04/05 10:06)  





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