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「慈悲の心」は、脳のトレーニング次第=米研究

 【大紀元日本4月15日】「慈悲の瞑想」というトレーニングで、他人に対する思いやりの心や親切心が養えるのか-米研究者らは、瞑想を行った被験者の脳を測定し、瞑想が脳の感情部分に大きな影響を与えることを発見した。同研究者は、ピアノやスポーツが練習を重ねれば上手くなるのと同様に、「慈悲心」もトレーニング次第で養われると主張している。

 ウィスコンシン・マディソン大学(University of Wisconsin-Madison)の研究者らは、16人のチベット僧と、彼らと年齢が同程度の被験者16人を選出し、最新のfMRI(磁気共鳴画像装置)を利用して、脳の状態を測定した。チベット僧らは、少なくとも10,000時間以上瞑想を行ったことがあるのが条件で、他の16人は、全くの瞑想未経験者。その代り、未経験者には、瞑想の基礎知識が伝授される。彼らは最初に、自分が愛する人をイメージするよう指示され、彼らの幸せと、苦しみからの解放を願うよう促される。しばらくのトレーニングの後、未経験者らはその慈悲の気持ちを、今度は全ての生命へ向けるよう指示される。

 2週間のトレーニングを受けた後、チベット僧と一般の被験者らはfMRIの中に入り、慈悲の瞑想を行う。科学者らは、全員に慈悲の瞑想を始めたり、止めさせたりし、その最中に、様々な人間の声を聞かせる。それらの音は、例えば、女性が嘆いている声や、赤ちゃんの笑い声、レストランでのざわめきなど、ポジティブ、ネガティブ、どちらでもないの3種類の声に分けられる。

 その結果、瞑想に熟練したグループは、感情に訴える声を聞いたり、それに対して「慈悲心」が湧き上がったりすると、脳の前方部分にある島(脳の中心部、感情を司る)が、非常に活発になっていることが分かった。また、被験者の様子から、瞑想が深くなれば、より島の活動も強くなることが観察された。島という部分は、感情を司る重要な部分であり、心拍数や血圧など感情に対する身体の反応の情報を、他の脳の部分へ伝える役割をしている。

 更に、今回の実験では、被験者らの右脳にある感情を司る部分が、とても活発になることも分かった。この部分は、人が「共感」する時に機能する場所であり、特に他人の心理的、感情的なことを感じるのに重要であるとされている。

 同研究チームの心理学教授リチャード・デイビッドソン氏(Richard Davidson)は、 「これらの二つの脳の機能の活発な活動は、熟練瞑想者にみられ、初心者とは明らかに違っていた」と述べ、瞑想で脳をトレーニングすることにより、人は幸福と慈悲の心を増幅できると主張している。また、同チームのひとりで科学者のアントイン・ラッツ氏(Antoine Lutz)は、この手法を使えば、うつ病になりやすい人がそれを回避したり、思春期の子供たちがいじめや暴力に走るのを止めることができると話している。

(翻訳・田中)

 (08/04/15 11:22)  





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