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中国:仏製品不買運動エスカレート

 【大紀元日本5月3日】仏系スーパーマーケットの「カルフール」に対する中国人の不買運動がエスカレートしている。中国の5大都市で5月1日、大勢の民衆が「カルフール」の前で抗議デモが行われた。

 暴走するナショナリズムが中国国内と海外で、その矛先を自身に向けられることを懸念する中国共産党政権は、新たな反仏運動を防ぐために民衆の行動を制御し始めた。中国国内の検索エンジンで「カルフール」を入力しても、「情報は見つかりません」が現れることから、当局が検閲していることは明らかだ。

 しかし、それにもかかわらず、長沙、福州、瀋陽、重慶、北京では再び抗議活動があった。抗議者らは中国の赤い旗を持って、「カルフール」およびチベット独立反対のスローガンを手に持ち抗議した。

 BBCによると、当日午前10時ごろに、長沙市「カルフール」前ではすでに数百人の抗議者が集まっていた。抗議者らは民衆に対して、カルフールでの買い物をやめるように呼びかけた。これに対して、スーパー関係者は、抗議集会は開いていなかったが、多くの抗議者がいたことは確かだとし、顧客は少なかったことを明らかにした。

 五輪トーチはフランス・パリでパラリンピック選手金晶さんがリレーをしたときに、トーチを奪おうとする男性が乱入したことがきっかけとなり、中国民衆は数週間前からフランス製品の不買運動を起こした。

 金晶選手は当時、五輪トーチを守ろうとして国民のヒロインになった。しかし、金選手はインターネットでフランス製品不買運動を呼びかける方向性に疑問を呈したところ、今度は、ネットで「非愛国者」、「反逆者」と呼ばれて攻撃の対象にされた。

 一方、サルコジ仏大統領が、北京五輪開幕式の出席不参加の可能性は排除しないと発表したことや、北京当局にダライ・ラマと話し合うよう勧めたのも中国民衆の反感を買った一因であるようだ。

 これに対して、仏政府は1週間前に、仏議会上院議長を含む政界要人を中国訪問へ派遣し、関係修復に努めた。サルコジ大統領も金晶選手に宛てた書簡で、パリでの出来事に対して遺憾の意を示した。

 それにもかかわらず、5月1日、「暴動反対、真実を求める」と書かれたTシャツを着た男女2人がカルフール前で抗議した。この2人はのち、公安に連行された。

 ここ10年、カルフールは中国で約122のスーパーを設け、各地区で別関連店舗280店を展開している。情報筋によると、カルフールを訪ねる顧客は毎日200万人に達しているという。

 
(翻訳/編集・余靜)


 (08/05/03 10:07)  





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