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北京五輪に備えて訓練する武装警察隊(Getty Images)

中国民衆の声:北京五輪はスポーツイベントか、戦争か

 【大紀元日本5月16日】北京五輪安全保障活動協調グループ軍隊工作部の田義祥(ティエン・イーシアン)部長は、北京五輪期間中の安全保障について、新華ネット軍事チャンネルの取材に応じ、「五輪安全保障に関して、主に東トルキスタン及びチベット独立運動、法輪功など中国国内外の反華勢力から脅かしを受けている。彼らは北京五輪を一つのきっかけとして、破壊活動や邪魔を行おうとしている」と述べた。

 五輪開催日が近づくにつれ、田部長の談話内容は中国共産党政権の各国営メディアで大きく報道されている。国内の報道によると、北京五輪期間中の安全保障に関する7項目の任務を果たすために、中国共産党政権は4大軍区(瀋陽軍区、北京軍区、済南軍区、南京軍区)の陸、海、空を含む一部の兵力を動員し、陸軍航空部隊や工兵、生物化学兵器や核兵器の防御部隊や兵站などの兵力を投入し、作戦航空機、ヘリコプター、軍艦、地対空ミサイル、レーダー、生物化学兵器や核兵器防御、工程保障などに関する武器装備も導入したという。2005年初めから、中国人民解放軍はすでに五輪期間中の安全保障工作指導機関を設立し、軍の情報システムを国家「北京五輪」安保情報保障システムに取り入れたという。

 一方、中国当局が北京五輪の安全保障に膨大な資源を投じて、強大な軍隊を導入することについて、国民の間では大きく議論されている。ある人は「オリンピックを開催するのに、4大軍区も出動し、7大軍区(*)は作戦状態に入ったって?これは世界でも稀なことだろう。テロリストらが空母を操縦して北京に攻めてくるなんてことはありえないと思うけど」と述べている。

 ある北京市民:「オリンピック大会は今や、戦争がすぐにでも始まるような状況になった。裸で天安門広場に入るか、或いは天安門広場などを軍事立ち入り禁止区域に変えることを提案する」

 軍が北京五輪安保に参加することについて、五輪主会場近くに住む劉さんは、「オリンピック大会を開くのに、なぜ大敵に直面するかのように大勢の兵力を動員するのだろうか。これはオリンピック大会を開催しようとしているのか、それとも戦争を起そうとしているのだろうか。オリンピックを開催するのに、軍艦を発動して、しかもどこかの海域で軍事演習を行うなど、本当に理解できない。テロリストが空母を操縦して北京に攻めてくることなどありえないだろう。しかも、とても時代遅れの大砲を使おうとしている。恥ずかしいと思わないのだろうか」と不満げに話した。

 劉さんは、「北京五輪もまだ始まっていないのに、すでに緊張した雰囲気だ。われわれは非常に不安を感じる。オリンピック大会が災難をもたらすイベントなのであれば、そもそも他の国と開催権を争う必要はなかったのかもしれない。軍の責任は外国の侵略から国を守ることにある。北京五輪の間に、北京市内はこのような大勢の軍人でいっぱいになるに違いない。これはまた、われわれ市民に過去の忌まわしい光景を思い出させるのだ。今回のようなオリンピック大会は本当に前例がなく、将来にもありえないイベントとなるに違いない」と嘆いた。

 最後に劉さんは、「最近公布された『北京市天安門地区における管理規定』には13条の項目がある。これのどこが太平の世と言えるのだろうか。私は、裸で天安門広場に入るか、もしくは天安門広場を軍事立ち入り禁止区域にするかと政府に提案したい。或いは、天安門広場の外に壁を建てて、われわれは壁の外で中を見ればいいだろう」と話した。

 天津の労働者:「俺たちは食べていくのに精一杯で、オリンピックなんかは要らない。俺たちは住宅が欲しい。俺たちは生きていかなければならない」

 天津の労働者は、「すべての代価を惜しまないということはきっと多くの利益を得られないと思う。俺たちは平安と無事を追求したい。俺たちは食べていくのに精一杯で、オリンピックなんかは要らない。住宅がほしいし、俺たちは生きていかなければならない。オリンピックの開催って何か意味があるの?俺たちはこつこつと一生働いても、最後にもらえる退職金は何百元しかない。今物価がこんなに上昇していて、俺たちは子供以外に自分たちの親の面倒を見なければならないから、生活は本当に苦しくなっている。多くの労力や財力を費やして、オリンピックはわれわれに一体何をもたらしたというのか?外国がオリンピックを開催するときも海軍や陸軍や空軍を動員するだろうか?なぜ中国ではオリンピックを開催するのにこんなに難しくなるだろうか?俺はお腹いっぱいご飯を食えないから、お腹いっぱい食べることしか考えていない。北京五輪は俺にとってもう終わっていることだ」と話した。

 深セン市民:「オリンピックはいったいわれわれに何をもたらした?」

 深セン市のある市民は、「インフレ上昇、失業問題、株価の急落で損失を被ったことで多額の借金を抱え、人々は様々な問題に直面している。オリンピックはいったいわれわれに何をもたらしたというのか?また、トーチリレーがあちこちで順番に手渡ししているが、これに何の意味があるのだろうか?これは、まさに人力と財力を無駄にしている。そして、トーチリレーはわれわれ国民に何の利益があるのだろうか?これで儲けられるのか?或いは給料が上げられるのか?国民は皆生活が苦しく、オリンピックの試合を観に行ける人はどのぐらいいるのだろうか。……オリンピックのトーチは政権統治者、そして盗賊らの玩具に過ぎない。テロリストと言っても、たくさんはいないだろう。これもわれわれ国民に見せつけようとしているだけだ」と言った。

 彼は更に、「政府は虚栄心が非常に強く、財力を正しくないところばかりに注ぎ込んでいる。大国になるには、オリンピック大会の開催だけでは足らない。経済力と軍事力こそ一つの大国である標だ。オリンピック大会に費やしたお金を国防や経済建設などに使えば、貧しい人の人数が減るに違いないに思っている。或いは、その莫大なお金を医療福祉に使えば、お金がないために病院に行けない人の人数も減るだろう。こうなれば、治療をしてもらえない家族が死んでいく姿を目にする人の数も減るに違いない。虚栄心の強いこの政府が将来きっとその代価を支払うことになると信じている」と話した。

 安徽出稼ぎ労働者:「オリンピックより人の命が大事」

 安徽省のある出稼ぎ労働者は「オリンピック大会を開催するのに、4大軍区を出動し、7大軍区が実戦モードに入るなど、世界でも見られないことだ。現在、私たちの周囲で泥棒や強盗の被害が多発しているが、解決できたのは何件あるだろうか。今日、この私もはじめて強盗にあったのよ。私たちの周りには本当に、全然安全感を感じられない。官僚たちが仕事をするときに、このオリンピック大会を開くように積極的であれば、われわれ中国はきっとアメリカよりも強くなるだろう。あと、人民解放軍が手足口病を治す力があれば、安徽省の子供たち全員が救われるに違いない。あの世界保健機関の駐中代表の韓卓昇は、現在手足口病の伝染状況は北京五輪に与える影響がほぼなく、主に子供が伝染されやすいと言っているが、これはこの韓さん自身がそう思っているのか、或いは世界保健機関がそう認識しているのかを知りたい。SARSのときの状況を私たちは忘れられていないからだ。天気が暑くなってきているので、感染者は増えるのではないか。政府は、少しでも真実を言って欲しい。あと、実際に対策や措置を行って、あの子供たちを救って欲しい。オリンピックより人の命が大事だから」と言った。

 広西省のネットユーザー:「人民解放軍が出動したって!?この国は本当に恐ろしい!」

 広西省のネットユーザーは「人民解放軍が出動したって!?この国は本当に恐ろしい!人民解放軍は以前あの大学生たちを殺したのではないか?今、国はこんなに緊迫した雰囲気に包まれているのに、太平の世と言っているって?第二次世界大戦のときに行われたベルリン五輪について、オリンピックの競技場を保護していたのはあのナチス軍の兵士たちで、競技場のあちこちにナチスの旗があった。……今の状況から見ると、あの時と似ている気がする。オリンピック大会は一つのスポーツイベントに過ぎないのに、軍のお世話になる必要はないと思う。今は、戦争総動員みたいな感じになっている。北京、瀋陽、済南、南京軍区の海軍や空軍の特殊部隊はみな待機中と聞いた。人民解放軍の責任は本来国を守ることにあると思うが、8月8日にまだなっていないのに、中国はすでに緊迫している。私は心理療法の医師だが、こんなに緊迫した雰囲気の中で、選手たちやそのコーチ、イベントに参加するスタッフたちもきっと緊張すると思うが、その時皆良い成績を出せるかどうかが心配だ。政府は心理医療士を出動し、北京五輪を支援したらどうか?」とコメントしている。

 北京のネットユーザー:「これは戦闘状態だ。いったい何を恐れているのか?」

 北京のネットユーザーは、「今回のオリンピックはきっと儲けにならないと思う。巨大な公安、警察組織はいうまでもなく、軍が出動されており、民兵、予備兵、巡防員、あと全国の隅々にある中高年主婦たちで構成された治安隊も出動された。全国ほとんどの人が北京五輪の保護に動員されて、参加していると思う。きっと戦争がもうすぐ始まる。いったいオリンピックはスポーツ大会なのか、それとも戦争なのか?テレビやラジオは毎日「北京五輪の護衛というこの戦いをよりよく遂行せよ」と言っている。これは護衛や保護なんてものじゃない、はっきり言うとこれは戦闘状態だ。ミサイルも安置されたって。本当にオリンピックを開催するための準備なのか?或いは世界を敵として戦争の準備でもしているのか?われわれ国民は平和を望んでいるが、核弾頭のミサイルなんか要らない。・・・・・・政府は先進の武器や軍隊を出動して、一つのスポーツイベントを守ろうとすることを世界に「国家軍事力の強さを見せる」と言っている。本当は何を恐れているのか?オリンピックの開催に反対する人はそんなに多くないだろう。大砲、戦車、軍の飛行機が全部北京に入るって?アメリカのアクション映画、「ランボー」の中でこのようなセリフがあった、『われわれは国のために血を流したが、国はわれわれに何をしたと言うのか?』なるほどと思ったよ」と話した。

 中国国内の法輪功学習者

 法輪功学習者は「2008年に入ってから、中国共産党政権は反体制の異議人士、宗教人士及び法輪功学習者に対する迫害を更に強めた。公に或いは秘密裏に逮捕された国内の法輪功学習者は2千人にも上った。田義祥氏の発言から見れば、中国当局は東トルキスタン及びチベット問題を法輪功問題と一緒にしようとしているだけではなく、軍が直接、法輪功の鎮圧に関与しているという事実も明らかになった。われわれ法輪功学習者は平和に、迫害の事実を伝えているだけだ。中国共産党が軍を利用して法輪功を弾圧している目的は、その人たちを彼らの陪葬者(編者注・「道連れ」の意味)にしたいからだ。現在、3600万人の人々が脱党した。軍にいる兵士たちが、一日も早く中国共産党の邪悪な本質を察し、崩壊に直面した中国共産党という邪悪な霊の手先にならないでほしい。また、直ちに法輪功への迫害を止めて、正義そして善良の側に立ってほしい」と言った。

 (*)7大軍区:瀋陽軍区、北京軍区、蘭州軍区、済南軍区、南京軍区、広州軍区、成都軍区。

 
(記者・●長楽=●:冫+馬=、翻訳・張哲)


 (08/05/16 09:53)  





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