THE EPOCH TIMES

中国四川省大地震、未だに6万人行方不明

2008年05月15日 09時21分
 【大紀元日本5月15日】中国四川省汶川県で地震発生後、汶川県における死者が1万2千人、負傷者は約3万人に上り、瓦礫の下には2万人が残っているとみられ、さらに6万人以上が行方不明になっている。四川、甘粛、陜西、重慶、雲南、山西、貴州、湖北など8の省・市は地震による倒壊または亀裂した家屋が340万軒以上に上っている。汶川県、北川県などの被災地では電気・水道の供給は依然として中断している。さらに、大雨におよび交通の中断によって、救助作業をさらに困難にした。今回の大型地震は中国国家地震センターでは、マグニチュード(M)8・0と発表した。

 地震発生1日経過した汶川県からようやく、全県10万5千人の人口の内、3万人あまりの安全が確認されたが、6万人余りは行方不明になっていることが明らかにされた。汶川県の王斌県委書記は、汶川県、威州、綿逓地区の農民の家屋の殆どが倒壊し、汶川県の一部の家屋が倒壊し、大部分の家屋は危険な状態に陥っているとし、全県の3万人あまりの住民は余震を恐れて自宅に戻れないと示した。震源地の映秀、漩口、臥龍地区に関しては、未だに通信、交通が寸断されたままだ。

 映秀鎮について、アバ・チベット族自治州政府応急弁(緊急事態対策事務局)の王斌氏は、現地入りした政府関係者から、全鎮1万2千人あまりの人口は今回の地震で殆どが全滅したとし、生存者は2300人のみであることを明らかにした。汶川県の交通・通信は全部寸断されて、衛星電話1つのみで外界と連絡を取っている。汶川県の道路・橋がすべて倒壊し、大型救助道具は被災地に入れず、なすすべがない状態だ。

 王氏は、汶川県は食品、薬品および衛星通信設備などの援助物資および救急隊の空中投下が至急に必要だと訴えた。

 汶川県は13日に大雨に見舞われたため、パラシュート部隊の降下は取り消された。その代わりに軍人数百名および武装警察が徒歩にて汶川にたどり着いたが、現地の住民の殆どが死亡していて、地震後の現地は悲惨な状況だと報告した。

 一方、50キロメートルを徒歩して被災地から逃げ出した村民によると、地震発生したときに、地面が大きく揺れていたために立つことができずに、複数の人が互いに支えあい、手すりなどを捕まえながらようやく建物を出ることができたとし、すべての橋および隧道も破壊されたという。また、あるツアーコンダクターは12人の観光客を導引しながら、4時間歩いて被災地を離れた。
5月13日、四川省北川県、古い町並みは廃墟となった(大紀元資料室)


5月12日午後2時30分、西安歴史博物館の西側付近の西安音唱幼児教育センター、地震発生後、子供たちを緊急避難させた園長・趙さん(大紀元資料室)


5月13日、四川省綿陽市北川県地震被災地現場(大紀元資料室)



 *全国20以上の省が災害を受けた

 今回の地震の被害は全国20の省・市を及んだ。特に今回の震源地に近い県・市の状況が深刻だ。綿陽市では7千人以上が死亡し、その内、北川県では5千人以上が死亡し、全県の8割の家屋が倒壊し廃墟となった。徳陽市では2600人以上が死亡、広元市青州県全県の8割の家屋が毀損し、1千人が死亡、負傷者5千人、未だに300人が瓦礫に埋もれている。四川省行政府所在地では工場が倒壊し、約1千人が死亡した。

 そのほかに、四川省付近の6の省・市も被害がり、甘粛では死者206人、負傷者2千人以上。陜西省では死者103人、負傷者900人、900万人が避難した。重慶市では死者11人、被災者200万人で、雲南省、河南省および河北省ではそれぞれ死者が1人。

 一方、台湾旅行商業同業組合によると、台湾のビジネスマンの朱さんの息子(4)は倒壊した家屋の中いたため、死亡したという。中国当局は、死者の中に外国人はいないと明らかにした。

 今のところ、台湾からの100の旅行団体で計2,897人が四川省に留まっており、その内の3つの団体72人との連絡が途絶えた。負傷した1人の香港市民はすでに病院へ運ばれた。

 綿楊市、北川県から逃げ出した住民らによると、大型地震は県内の学校、病院、商店ビルが倒壊し、多くの人が未だに瓦礫の下にいるという。一方、北川市の中心一帯は、瓦礫が埋まっていて、3万人の人口の内、半分もの住民は逃げ遅れたとみている。また、綿陽市内のある河が消えた。

 雨の後に道路はぬかるんでいるため、救助に北川市に向かった解放軍は縄を使い、城の壁を登り越えて、負傷者たちを背負い他の場所へ移動した。1万人を超える綿陽市および安県にいる地震生存者は大部分が学生で市内の室内体育センターに避難させられた。

 *水・食料不足、救助困難

 一部の深刻な被災地の被災者たちは空き地でテントを建て一時的に宿泊し、一部の地区では大雨が降ったため、水・食料不足の中で被災者たちが忍んでいる。深刻な被災地の1つである四川省都江堰市は地震で多くの学校が倒壊し、すでに50人の児童および教師が死亡し、千人が生き埋めされ、大量の救助隊は13日の夜になっても現場で両手で瓦礫の取り除き作業を行った。一方、子供たちの生還を望む家族大勢が現場で見守っている。倒壊した聚源中学校の関係者によると、これまでに1日で数十人の遺体が見つかり、大部分が学生で、家族は激しく泣き叫んだりし、悲しすぎて失神してしまう人もいて、現場は打ち沈み愁え悲しむ雰囲気に包まれているという。

 震源地東南部の甚邡市の住民によると、山地区も地震の影響を受け、多くの学校および家屋が倒壊し、死傷者が大勢出ているとし、水・電気の供給はすでに中断され、全市の学校も休校になり、殆どの工場も稼動中止した。地元当局は住民に対して48時間内に自宅へ戻らないよう呼びかけた。
都江堰の救急隊は倒壊したビルの瓦礫の間から住民の遺体を発見(AFP)


地震で死亡した夫を悲しむ都江堰の老婦人(China Photos/Getty Images)


都江堰の住民らが列になって食料の配布を待っている(Guang Niu/Getty Images)




 *地震発生後、住民間の助け合い精神発揮

 地震発生後、中国内陸の住民たちが助け合い精神を発揮し、都江堰市でタクシー等ドライバーは各地にて臨時救急所を設置し、負傷者を病院へ搬送した。成都からはるばる救助に駆けつけたタクシードライバーもいるという。

 また、成都の婦人は被災地で住民らの協力で、屋外のテントで元気な赤ちゃんを生んだ。父親は数十人の協力に感謝し記念するために、赤ちゃんに「震生」と名付けた。

 *被災地、伝染病の発生なし

 衛生部スポークスマンの毛群安氏は5月12日に四川省被災地では、今のところまだ伝染病は発生していないと明らかにした。毛氏は民衆に対して、負傷者が多く、外科救急措置を行う際に大量の血液が必要とされることから、献血を呼びかけた。しかし、検査も行わずに直接に血を抜いてしまうのではないかと懸念される。

 内陸テレビ局の報道によると、地震発生してから8時間以内に、532回の余震があったとし、そのうちの2回が震度6以上で、16回が震度5~6だという。12日の救助過程において、余震の発生も頻繁に報道された。

 
(翻訳/編集・余靜)


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