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【オピニオン】北京市民の目に映る「北京五輪」

文・一北京市民

 【大紀元日本7月19日】「悲願のオリンピック開催」を前にして、中国政府が国際社会に良いイメージを「見せる」のはいいんだが、北京に住む者としては不便を極まるにほかなかった。日常生活の日々が乱された私一個人の目に映る「北京五輪」こそが、中国の現実をリアルに再現しているように思える。

 古くなった家具を回収してもらうように回収センターの人に電話したら、五輪開催が終わるまでトラックを走らせてはいけないということで、今は仕事ができなくて大変だと逆に不満の心情を訴えられた。

 友人が結婚してテレビなどを買おうとしたら、店の人に配達の業務が一切停止していると告げられた。トラックのような大型車は利用禁止されているから、自分で背負って持って帰れといっているようなもんだ。

 勤め先の会社が倒産した友人が就職先を仲介している「北京人材センター」を訪れたら、五輪開催の関係で業務が停止していると知らされた。外国人に就職仲介先の混乱さを見られたら悪印象をもたらしてしまうのを恐れているらしい。

 地方でお気に入りのカーテンを注文した。家に取り付けてもらおうとしたら、五輪開催中は地方出身者の上京が禁じられているといわれた。「出身など誰も知らないだろう」と思って問い合わせてみたら、地方からの運転手が全員身分証明書の検査を受けていることをこの目で見た。

 もっと信じられないのは、外人に媚びるためだろうかわからないが、タクシーに乗るとき、相手が外人なら無料で運ぶことになっているようだ。

 北京オリンピックは、まさに世界中に見せるための「盆栽」で、北京の住民はその盆栽の中の花。花は園芸家の意のままに操られるものだ。西洋社会に媚びる中国共産党の政府官僚らは、「赤の支配」の中では永遠にわからないだろうが、西洋社会が発展したのは、まさに人間本位を基軸にし、自国民の真の最大多数の最大幸福を実現するためであったからだ。中国共産党は政権を正当化するため、宗教信者及び異見人士への弾圧など、中国人の思想を支配しようとしながらも、見た目は「人間本位」であるかのように偽っているが、まさに本末転倒だろう。

 
(唱楽・翻訳)

 (08/07/19 05:50)  





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