印刷版   

バズ爆破事件のテロ声明が出されたが、ねつ造の疑惑が高まる

昆明市バス爆破事件でテロ声明、ねつ造の可能性=欧州ウイグル団体

 【大紀元日本7月29日】自称「トルキスタン・イスラム党」の組織がこのほど映像を公表し、中国昆明市でのバス爆破など一連の関連事件の実行役と名乗り、北京五輪を攻撃すると脅迫した。欧州のウイグル団体はこの映像が捏造された可能性があると指摘し、新疆ウイグル自治区の地方政権が反テロ活動を口実に権力を固めるもので、最高指導部と政治取引が絡むと分析した。

 米国のネットサイトであるインテルセンターは7月25日、約3分間の映像を公開した。映像の中で「トルキスタン・イスラム党」のリーダーと自称する覆面男性は銃を持つ2人の覆面警護に囲まれ声明文を発表。北京五輪開催期間中に中国の都市に「過激な攻撃を発動する」と警告し、最近中国で起こった一連の爆発事件の実行役であることを宣言した。7月21日昆明市でのバス爆破事件や、少し前の上海市や温州地区での爆発事件も自分たちの手によるものであるという。

 この覆面男性は、北京五輪関係者と競技場を対象に過激な軍事活動を発動するとも警告した。

 インテルセンターは長期にわたってテロ組織を監視している。アルカイダはこのサイトを通して頻繁に映像メッセージを公表していた。

 中国当局側は、昆明市、上海市、温州地区での車爆発事件と北京五輪を関連付ける証拠はまだ存在しないとしている。

 米国VOAによると、「世界ウイグル大会」スポークスマンのディリシャティ氏はコメントを発表。中国当局によるオリンピック開催には反対しているが、ウイグルが求めているのは政治の自由と人権であり、テロ活動は断じて行わないと表明した。

 同スポークスマンは、上述の映像を追跡調査した結果、組織と自称リーダーは確認できなかったと述べた。

 同スポークスマンは、「新疆ウイグル自治区の政権トップ・王楽泉氏は現地での統治と権力を固め、同地域での膨大な経済利益を守るために、これまで絶えず現地テロ問題を捏造して来た。現地の安定を維持するためには王に新疆を全面的に任せ切るしかないと最高指導部に認識させるため、最高指導部と権力面での政治取引をしている」と分析し、王楽泉氏が個人の政治的利益のために映像を捏造した可能性があると示唆した。

 また、同氏は、「同映像の出現は中国当局が求めたものではないが、北京五輪開催の直前に当局によるウイグル人への弾圧を正当化する役割を果たした」事実に言及した。さらに、米国議会でウイグルとチベットなどの少数民族弾圧停止の決議案が提出されている最中に、ウイグル人の政治的自由と人権を求める闘争を醜悪なものと反映することで、中国当局側を助けたとも指摘した。

 新疆の公安当局ではこれまで五輪の破壊活動を計画する5つのテロ組織が摘発され、容疑者82人を逮捕、5人を銃撃と中国当局は公表している。

 
(翻訳・編集/叶子)


 (08/07/29 05:36)  





■関連文章
  • 築40年の橋、380キロの爆薬でも破壊できず=四川省(08/07/29)
  • 法輪功弾圧停止求める署名121万人、国際オリンピック委員会に提出=CIPFG(08/07/28)
  • 五輪開催直前:米国下院、中国人権決議案提出(08/07/28)
  • 「中国台北」から「中華台北」に=五輪出場表示名称、台湾の抗議に北京が妥協(08/07/27)
  • 北京五輪期間中、集会・デモ専用区開放=当局の真意は…(08/07/26)
  • 五輪前12モスクにスパイ潜入、ムスリム選手らを監視=北京(08/07/26)
  • 中国青海省:イスラム教寺院が倒壊、30人以上死傷(08/07/26)
  • チベット・ラサ:中共軍派遣増加、五輪直前の制圧を強化(08/07/26)
  • 新疆ウイグル自治区、30年来最も深刻な干ばつ(08/07/26)
  • 北京五輪に向け全面規制開始、警察関係者数十万人北京に集結(08/07/25)
  • 上海でマイクロバス爆発事件発生(08/07/25)
  • 五輪期間予約見込みはずれ、北京のホテル大ピンチ(08/07/25)
  • 雲南省昆明市:連続バス爆発事件、専門家は五輪警備の限界性を指摘(08/07/23)
  • 神業か、アルタイ市で発見された巨大な石うさぎ=新疆ウィグル自治区(08/07/21)
  • 7月20日香港で人権聖火集会パレード、ネットで生中継(08/07/20)